Amazonは米国時間3月17日、米映画会社MGMの買収を完了したと発表した。買収額は84億5000ドル(約1兆円)。2021年5月に最初に発表されたこの買収は、「Prime Video」の拡充と、Amazon傘下のオリジナル番組制作会社Amazon Studiosの強化につながる可能性がある。
「MGMの従業員、クリエイター、才能を、Prime VideoとAmazon Studiosに迎え入れることをうれしく思う。また、質の高いストーリーテリングを顧客に提供するためのさらなる機会を、ともに作り上げていくことを楽しみにしている」と、Prime VideoとAmazon Studiosを担当するシニアバイスプレジデントのMike Hopkins氏は発表の中で述べた。
MGMは、「007」や「ロッキー」などの人気シリーズを含む、4000本を超える映画タイトルを保有している。加えて、1万7000のテレビ番組エピソードを保有し、スピンオフやリブートの可能性も秘めていることから、Amazonは17日、MGMは「エンターテインメントの多様な選択肢を顧客に提供する」同社の取り組みを補完することになると述べた。
米国では当局の定める待期期間が過ぎ、欧州連合(EU)の反トラスト規制当局が今週、この買収を承認したことを受けて、買収が完了した。Amazonにとっては、2017年の137億ドルでのWhole Foods買収以降、最大規模の買収となる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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