SpaceXは、衛星インターネットサービス「Starlink」に上位のプラン「Starlink Premium」を追加すると発表した。
Starlinkのウェブサイトによると、Starlink Premiumの通信速度は下りが150~500Mbps、遅延は20~40msで、システムは過酷な気象条件に耐えられるように構築されているという。ただし、料金も月額500ドル(約5万7000円)と、Starlinkの基本プランの月額99ドル(約1万1000円)に比べてはるかに高い設定となっている。
Starlinkのウェブサイトによると、Premiumプランは2022年第2四半期に提供開始予定で、希望者は今から予約できる。
SpaceXは2020年にStarlinkの提供を世界各地で開始し、最高経営責任者(CEO)のElon Musk氏によると、これまでに10万台の端末を世界中の顧客に出荷したという。高速ブロードバンドインターネットサービスとして位置付けられているStarlinkは、SpaceXのロケットによって地球低軌道に打ち上げられた衛星を相互に接続したネットワークを利用する。
Musk氏は、2021年6月に開かれたMobile World Congressでの講演で、Starlinkの契約者数について年内に50万人突破を目指すとしていた。同氏の目標の1つは、世界中の過疎地域や、 地上設備によるアクセス提供が難しい地域に住む人々が、より簡単にインターネットに接続できるようにすることだ。
今回発表されたStarlink Premiumでは、24時間年中無休の優先的な顧客サービス、障害発生時の性能の改善、無制限データの提供などが主な特徴となっている。SpaceXはこのサービスを、企業や「高需要ユーザー」にとって第1の選択肢だとしている。なお、同プランを利用するには、500ドルの保証金と、衛星アンテナ、Wi-Fiルーター、ベース、ケーブルを含む2500ドル(約29万円)のキットを購入する必要がある。Starlinkの提供は申し込み順になることに注意が必要だ。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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