溶けにくい立体アイス、常温で約30分維持--イチゴ由来成分で

 FULLLIFEは1月25日、イチゴから抽出したイチゴポリフェノールを核とする食品材料「KANAZAWAMIX」を使用することで、常温で30分間形状が維持できる「立体フィギュアアイスクリーム」の製造受託を開始したと発表した。ケーキのトッピングなどでの活用を想定する。

KANAZAWAMIXを使用した立体形状のアイスクリーム
KANAZAWAMIXを使用した立体形状のアイスクリーム

 イチゴポリフェノールを核とする保形性原料を使用することによって、離水を抑制して溶けにくくする効果、気泡の弾力性を向上させて崩れにくくする効果を実現。アイスクリームの食感や風味はそのままに、立体形状を維持する。

KANAZAWAMIXの原理
KANAZAWAMIXの原理

 同社ではこれまでも、片面のみが立体のアイスクリームを製造していたが、さらなる技術発展で360度立体のアイスクリームを実現した。実験では、50~100mmほどのサイズであれば、室温25度の環境で30分間形状を保っていたという。

従来の片面のみが立体のアイスクリーム。このタイプであれば、常温環境で1時間溶けないという
従来の片面のみが立体のアイスクリーム。このタイプであれば、常温環境で1時間溶けないという

 KANAZAWAMIXは、金沢大学 名誉教授の太田富久氏と共同開発した原材料。アサヒビールが飲食店向けに提供しているビアカクテル用シャーベット「BEER DROPS」などで使用されている。

 なお、2月15〜18日に行われる「オリジナル商品開発WEEK(東京ビッグサイト)」に出展し、同時に製造受注を開始するとしている。

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