花のサブスクリプションサービス「ブルーミー(bloomee)」を運営する、ユーザーライクは1月14日、第三者割当増資によって、総額21億円の資金調達を実施したと発表した。引受先は、ジャフコ グループ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ、農林中金キャピタルなど。累計調達額は40.3億円となる。
なお、同社は花以外のカテゴリへの事業拡張を見据え、2022年1月1日より社名を「Crunch Style」から「ユーザーライク」(英名: User Like)へと変更している。
花のサブスクリプションサービスであるブルーミーは、200店舗以上の提携生花店から、毎週季節の花を配送。プランは550円、880円、1980円の3種類で、配送期間も、毎週か隔週のどちらかを選択できる。これまで花を飾ることのない層を取り込んだことで、会員数は10万世帯を突破。花の累計出荷本数は1200万本以上と急成長しているという。
同社によれば、流通規模が増加していく中で、市場や生産者など、花の生産から販売までの流通に関わる上流から下流までのステークホルダーと共創可能な関係を構築してきたという。それにより、通常では値が付きづらく廃棄される場合もある「規格外の花」を、市場と連携し生産者から適正価格で買い取るなど、業界全体への貢献につながるサスティナブルな仕組み作りを積極的に推進しているとのこと。
今回調達した資金は、さらなる顧客拡大、プロダクト体験の強化、サスティナブルな仕組み作りの推進強化、toBやギフト事業の本格化に充当する方針だという。
ユーザーライクの代表取締役である武井亮太氏は「今まで顧客からの声が花屋や市場そして生産者まで届くことは難しく、結果として業界全体の流通規模は長年縮小傾向にあった。これからは顧客からの声を、評価データや人気のアレンジ画像など様々なデータとして、市場や生産者にまで届けていくことで、どんな花が求められていて、生産流通していけばいいのか分かるようになる。求められるものを作ることは需要の拡大とともに、ロスの削減にもつながり、より良い産業構造になると考えている。また、弊社と国内最大の大田花きとの取り組みであるブルーミーフラワー規格では、今まで取り扱ったとしても値崩れとなってしまっていた規格外の花材を、生産者の皆様から適性価格で買い取らせていただくことで再生産可能な構造のモデルを目指しており、業界の皆様にも期待されている」とコメントした。
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