GlobalDataは、スウェーデンの発電方式に関する調査レポートを発表した。それによると、スウェーデンでは2040年までに、発電時の再生可能エネルギー利用率が100%へ達する可能性がある。
スウェーデンは、火力発電所の削減を急速に進めている。そのため、2020年時点で3.2ギガワットだった火力発電による発電能力は、2030年に1.8ギガワットまで低下する見込み。この火力発電の減少ペースが2030年以降も続けば、10年後の再生可能エネルギー利用率100%達成は無理な目標でないという。
スウェーデンにおいて、そもそも火力発電、特に石炭火力発電の割合はかなり小さく、過去20年間は水力発電と原子力発電が主な電源だった。石油火力と天然ガス火力の発電所が急速に減ることで、火力発電の電源シェアは2030年には0.5%まで下がる。
ちなみに、再生可能エネルギーによる電源シェアは2030年に41.3%になる見通し。2020年からの年平均成長率(CAGR)は7.4%
ただし、発電所の多くがスウェーデン北部にある一方、ストックホルムなどが位置する南部への送電網は不足しているそうだ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果