Facebookの内部告発者であるFrances Haugen氏は、英議会の委員会で現地時間10月25日に証言する。同氏はFacebookの不透明な事業運営を批判し、ユーザーの安全性よりも利益を優先させていると指摘している。これとは別に、Facebookのモデレーション判断を審査する監督委員会とも面会する予定だ。
Haugen氏がDraft Online Safety Bill(オンライン安全法案)の共同委員会で証言することは、英議会のウェブサイトに掲載されている。Facebookの製品マネージャーだった同氏は、初めて米国以外の政府に対して公の場で発言することになる。同氏は米上院の小委員会が開いた公聴会に出席し、Facebookの製品は「子供たちに害を及ぼし、分断を助長し、民主主義を弱体化させている」と主張した。また議員らに対し、同社をこれまで以上に積極的に監視することを強く求めた。
「議会はFacebookが従う規則を変えて、同社が現在引き起こしている多くの害を止めることができる」と、Haugen氏は米議員らに語った。Facebookの広報チームと最高経営責任者(CEO)のMark Zuckerberg氏は、Haugen氏の証言を批判し、同社の「誤ったイメージ」を提示していると述べた。
Haugen氏は、同氏の言うFacebookの「モラルの崩壊」に関心を集めるために一連の行動を起こしており、英議員らの前での証言もその流れを汲むものだ。選挙干渉などの諜報活動に関する問題を担当していたHaugen氏は、Facebookが偽情報やハラスメントを防ぐためのチームにあまり投資していないと述べている。また、自社の調査チームが収集したデータによって明らかになった問題に、Facebook幹部らは適切に対応していないとも述べている。このデータは、Instagramなどの同社サービスに投稿される一部のコンテンツが、多くの人々に悪影響を及ぼしていることを示しているとされる。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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