キヤノンは10月6日、VR映像撮影システム「EOS VR SYSTEM」を発表した。現時点での対応カメラは「EOS R5」(2020年7月発売)のみ。12月上旬公開予定のファームウェアを適用することで対応する。
同システムは、ミラーレスカメラと専用のレンズ、PCソフトウエアで構成され、カメラに新発売の専用レンズを装着することで、VR映像の撮影を可能にするという。
また、専用レンズ「RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYE」と、対応のデータ変換ソフトウェア「EOS VR Utility」、「Adobe Premiere Pro」専用プラグインとなる「EOS VR Plugin for Adobe Premiere Pro」を12月下旬に発売する。
RF5.2mm F2.8 L DUAL FISHEYEは、2つの魚眼レンズを備え、左右の視差を利用した3Dの180度VR映像を撮影することができる専用のRFレンズ。EOS R5に装着することで、8K(魚眼画像で8K相当の解像度)を生かした没入感のある高精細な映像が得られるほか、特殊コーティングの採用により、逆光時でも快適に撮影できるという。
なお、2眼レンズそれぞれから入射する光を単一のCMOSセンサーを通じて記録できるため、撮影前のカメラ位置の調整や同期設定、撮影後に映像を繋ぎ合わせる作業(スティッチ作業)が不要。映像制作ワークフローが効率化できるのも特徴となる。
EOS VR Utilityについては、静止画や2分以内の動画のみ、トライアルとして無償での変換(VR規格形式)に対応。トライアル活用以外の全機能を利用するためには、有償のサブスクリプション・プランの購入が必要。対応OSは、Windows/macOS。
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