Facebookのプラットフォームがユーザーに与える悪影響に関して報じたWall Street Journal(WSJ)の一連の記事について、Facebookが非難している。記事には「意図的な誤解」が含まれており、「Facebookのリーダーシップと従業員に、ひどく誤った動機を与えた」などと説明している。
WSJの記事は、従業員のオンラインディスカッションなどFacebookの社内文書に基づくとしている。Facebookは「同社のプラットフォームの悪影響」を認識していたが、修正するために何もしなかったとWSJは報じていた。
WSJは、Facebookが数百万人もの著名ユーザーに対し、同社の規則の一部またはすべての適用を免除していると報じた。さらに、Instagramが10代女子に与える悪影響に関する調査結果を無視したほか、プラットフォーム上のやり取りを改善しようとアルゴリズムを変更したが、ユーザーの「怒りをあおる」ようになっていたことなどを伝えている。
Facebookの国際問題担当バイスプレジデントNick Clegg氏は米国時間9月18日、「What the Wall Street Journal Got Wrong」(Wall Street Journalが誤解したこと)というタイトルのブログ記事に、「これらは深刻で複雑な問題であり、それらにどう対処するかということについてわれわれに責任を問うのは極めてまっとうなことだ。しかし一連の記事には、われわれが実行しようとしていることに関して意図的な誤解が含まれており、Facebookのリーダーシップと従業員に、ひどく誤った動機を与えている」と書いている。
同氏は、Facebookが独自の調査結果を故意に無視しているという主張は「まったくの誤り」だとした。
Clegg氏は、「これは、当社のサービスの品質を改善し、その広範な(好悪両方の)影響を理解しようと懸命に取り組む、Facebookの数多くの研究者、ポリシー専門家、エンジニアの動機と懸命な働きに異論を差し挟むものだ」と述べている。「複雑で微妙な問題を、あたかも正しい答えは常に1つしかないかのように見せるやり方で、流出した情報の個々の断片から都合の良い部分のみを選ぶことによってしか作り上げられない主張を展開している」(Clegg氏)
米CNETの取材に対し、WSJから返答はない。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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