NTTドコモは6月9日、5Gの電波品質が悪い場所でまれに通信ができなくなる事象について、6月末までに対策を実施すると発表した。
同社広報部によると、こうしたエリアでは通常、4G回線に切り替わることで問題なく通信できるようになっているが、うまく切り替わらず、電波が悪い5Gのまま通信してしまう場合があり、結果、アプリやブラウザでエラーが発生することがあるという。Twitterなどでは、ドコモの5G回線で「アンテナが立っているのに通信できない」といった「パケ止まり」に関する声が挙がっており、ドコモ側も把握しているようだ。
広報担当者は、この事象について「障害や不具合の類ではない」としつつも、6月末までに対策としてネットワーク装置側の設定を変更する。5Gの通信環境が悪い場合に、よりはやく4G通信に切り替えることで、通信品質を改善させるほか、5G基地局を1万局まで拡大することで、5Gエリアの品質向上に努めるとしている。
なお、電波品質が悪い場所から移動することで回復することがあるとしつつも、同一の場所で通信にトラブルがある場合、端末の設定メニューから優先ネットワークを「4G/3G/GSM」に設定することで、4Gに切り替えることができるという。対象の端末については、「特定の機種に限った事象ではない」としており、同じ端末であっても設定や通信状況でも変わるとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス