Bodygram Japanは6月7日、AI採寸テクノロジーを搭載したアプリ「Bodygram」を大幅アップデートした。
今回のアップデートでは、ユーザーインターフェースを一新したほか、スマートフォンで撮影した2枚の写真から体脂肪率と骨格筋量を推定計測できる機能を新たに追加している。
Bodygramは、AI(人工知能)の学習機能を駆使し身体サイズを推定する採寸テクノロジー。年齢・身長・体重・性別を入力し、服を着たままでスマートフォンで正面と側面の2枚の写真を撮影すると、被写体のボディラインを自動で検出でき、腹囲・肩幅・手足の長さなど全身24カ所の推定採寸が可能。
これまで、アパレル業界やライフスタイル・ヘルスケア領域へと技術を提供しており、今後もフィットネス領域など、さまざまな分野への活用と展開を計画している。
また、アプリ(iOS/Android)として、2020年6月に正式リリースしていた。
根幹を担うAIは、収集した学習用の人体データで構築した独自アルゴリズムを利用。採寸データ算出に際しては、画像からボディラインの推定検出を行い、さらにそのデータから各部位のサイズを推定分析しているという。
これら従来の仕組みに加え、体組成と相関関係にあることが判明している顔の構造分析を行うことで、2枚の写真から体組成データまで推定計測することに成功した。
なお、機能の実装に向けて、数千人分のデータ学習を重ねており、高精度で体組成の推定計測を実現している。
今回アプリ向けに追加された体脂肪率と骨格筋量を推定計測機能は、従来の計測方法と同様に、スマートフォンで撮影した2枚の写真と、身長・体重・性別・年齢の入力のみで利用可能。
これにより、各部位のサイズといった身体の外側だけでなく、内側についても推定計測が可能となり、より踏み込んだヘルスケアマネジメントを簡単に行えるようになった。
また、計測した体型データや体組成データを基に、自身が目指す体型に合わせてゴール設定を行う「ボディゴール」機能も追加している。
従来、体組成をモニタリング・トラッキングするには、専用の体組成計を利用し、計測データを記録する手間があったが、今回のアップデートにより、場所や所有する機器を選ばず、スマートフォンひとつで誰でも簡単に自らの身体を知る機会が得られるようになる。
同社では、基本機能で身体採寸し、アバターを活用して体型のトラッキングを行なうだけでなく、身体内部の状態把握にも活用できるようになったことで、BtoB連携を含め、今後ヘルスケアやウェルネスの領域での用途拡張を目指すという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力