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天地人、宇宙ビッグデータを事業に活用できる「天地人コンパスAPI」を提供

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 JAXA認定の宇宙ベンチャーである天地人は5月19日、宇宙ビッグデータを活用した情報プラットフォーム「天地人コンパスAPI」の提供を開始したと発表した。利用するには、特設サイトのフォームに必要事項を入力し、どのようなデータの取得が望ましいかなどをディスカッションする必要がある。利用料金は、データ取得内容によって変動するという。

「天地人コンパスAPI」
「天地人コンパスAPI」

 同社は、地球観測衛星のデータを活用した独自開発の土地評価エンジン「天地人コンパス」を使用し、ビジネスの目的に合わせた情報を提供している。天地人コンパスは一般的な何十km圏内ではなく、1kmという商圏にあった範囲の指定に対応。より精度高く分析できることが特徴だ。

 今回提供を開始する天地人コンパスAPIは、天地人コンパスに蓄積されたデータを、解析・分析した情報にAPIからアクセスできるサービス。降水量などの気象情報や3Dマップに代表される地形情報、赤外線によって観測される地表面温度などについて、世界中のあらゆる場所の情報が取得できる。

 既存事業や新規事業に衛星データで分析をした宇宙からの視点を加え、情報を重ね合わせることで、たとえば農業の分野では生産量の少ない高級食材の発掘。保険の分野では被害状況の把握や損害分析。教育の分野では自然環境問題や防災知識の理解を深めるための利用。金融の分野では先物投資情報やトレンドの把握。森林の分野では森林の管理や分析。エネルギーの分野では資源の調査や設置環境の分析。小売の分野では商品需要の予測などに活用できるとしている。

 また、コンビニのような小売業の場合、店舗付近の気象情報や温度変化を把握することで、仕入れる商品を変えるといったことも可能。過去との比較にも対応し「急激な温度変化の後はあの商品が売れやすい」など、店舗動向との照らし合わせもできる。同社では「都市開発などで気候変動に対応するために衛星データの分析を活用」「特定の地域でCO2がどのくらい排出されているかを測定し削減するための分析に活用」といった使い方も想定しているという。

 先行して天地人コンパスAPIを利用している誠和では、栽培支援クラウドサービスと連携し、ハウス栽培などでの作物の収穫量増加や環境制御をより高度化。既存のハウス内センサーによる地上観測データに加え、日射量や降水量などの衛星データによる各種情報の分析結果を組み合わせ、より顧客満足度の高いサービス開発につながったという。

 
 

 神明と笑農和の2社では、将来的なコメの生産増につながる農業施策として、品種に応じて最適な気象条件の場所や自然災害が少ない場所を見つけるプロジェクトを開始。宇宙ビッグデータを活用していることから「宇宙ビッグデータ米」と名付け、2021年5月に田植え行い、9月に収穫、年内には「米処 穂」という名前で販売を予定する。

 
 

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