Twitterは、インド政府による検閲の要請に応じ、政府の新型コロナ対応を批判するツイートなど数十件を削除したと報じられている。インドのユーザーはこれらのツイートにアクセスできなくなっているという。インドでは、新型コロナウイルスの感染者数が急増している。
Lumen Databaseに公開された通知によると、インド政府は現地時間4月23日、52件のツイートを削除するようTwitterに緊急命令を送った。Lumen Databaseは、法的な削除要請を公開している。いち早く報じたインドのニュースサイトMediaNamaによると、対象となったツイートには、インドの国会議員、映画制作者2人、俳優、西ベンガル州大臣らの投稿があるという。
米CNETはTwitterにコメントを求めたが回答は得られていない。TwitterはMediaNamaに対し、ツイートの検閲についてアカウントのユーザーに通知したと伝えた。
Twitterの広報担当者はMediaNamaに対し、「有効な法的要請を受けた場合、『Twitterルール』と地元の法律に基づいて審査する。コンテンツがTwitterルールに違反していれば、そのコンテンツはこのサービスから削除される」と述べた。「特定の区域の法律で違法であると判断されるが、Twitterツールに違反していない場合は、そのコンテンツへのアクセスをインド国内のみで保留する可能性がある。いかなる場合でも、当社はアカウント所有者に直接通知し、彼らがアカウントに関連する法的命令を受け取ったことを認識できるようにする」(Twitter)
インドは新型コロナウイルスの感染第2波に直面しており、25日の新規感染者数は34万人を超えたという。1日の感染者数は4日連続で世界最多を更新した。
危機対応への備えが十分ではないとして、Narendra Modi首相への批判が強まっている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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