パイオニアは3月10日、同社の完全子会社で、地図事業を展開するインクリメント・ピーの全事業を、ポラリス・キャピタル・グループが運営するポラリス第5号投資事業有限責任組合等が保有する特別目的会社「PIPホールディングス」に譲渡すると発表した。なお、PIPホールディングスは、取引実行日の6月1日に商号を「インクリメント・ピー株式会社」に変更予定。
インクリメント・ピーは、パイオニアのカーナビ向けの地図データ開発を目的に、1994年に創業。カーナビ以外の用途を含め、地図や位置情報サービスを提供。個人向けでは「MapFan」などで知られる。今回の取引では、インクリメント・ピーの全事業および、関連する権利義務をポラリス側に譲渡し、新生インクリメント・ピーとしてスタートする。
今回の取引は、パイオニアがモビリティ分野でのソリューションサービス企業に転換するための一環としており、新生インクリメント・ピーは、パイオニアを最重要パートナーとして、今後も地図データの開発・提供で協業。一方で、インクリメント・ピーは、ポラリスをパートナーに迎え、より幅広い用途での地図データ、関連サービスの開発を通じて、地図事業の拡大を目指す。
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