オーストラリア議会は現地時間2月25日、メディア関連の新しい法案を可決した。この法案をめぐっては、メディアに対する記事使用料支払いの義務付けを望まないインターネット大手のGoogleやFacebookが、激しく反発していた。
法案は24日に上院で最後の修正が加えられた後、25日に下院に差し戻されて直ちに可決された。「News Media and Digital Platforms Mandatory Bargaining Code」というこの新しい法律に基づき、GoogleとFacebookは、Google検索やFacebookのフィードに表示されるニュース記事について、メディアとのライセンス契約を交渉することが義務付けられる。
「この法律によって、競争の場は公平になり、オーストラリアのメディア企業には、元のコンテンツを作成するための対価が支払われることになる」と、Josh Frydenberg豪財務相は述べた。同氏は、それぞれFacebookとGoogleの最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏とSundar Pichai氏との交渉に臨んだキーパーソンだ。
Googleにコメントを求めたが回答は得られなかった。Facebookの国際問題担当バイスプレジデントであるNick Clegg氏は米国時間24日、ブログ記事の中で、ニュースパブリッシャーは同社からメリットを受けていると述べた。「一部のメディアコングロマリットが、損失を補填するための潜在的収益源としてFacebookに着目するのは理解できるが、そのことが白地小切手を要求できるべきだということになるのだろうか」と同氏は記した。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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