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シャープ、テレビと白物の売上高約1割伸長--「業績は着実に回復」

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 シャープは、2021年3月期上期(2020年4~9月)連結業績を発表した。売上高は前年同期比1.9%増の1兆1421億円、営業利益は25.3%減の275億円、経常利益は26.9%減の242億円、当期純利益は17.8%減の225億円となった。

 また、第2四半期(2020年7月~9月)の売上高は前年同期比3.2%増の6248億円、営業利益は17.1%減の185億円、経常利益は2.7%減の164億円、当期純利益は0.3%減の145億円となった。

会見の様子。シャープ 代表取締役社長兼COOの野村勝明氏(前列左)、執行役員管理統轄本部管理本部長の榊原聡氏(前列右)
会見の様子。シャープ 代表取締役社長兼COOの野村勝明氏(前列左)、執行役員管理統轄本部管理本部長の榊原聡氏(前列右)
2020年上期連結業績概要
2020年上期連結業績概要
2020年度第2四半期連結業績概要
2020年度第2四半期連結業績概要

ジャパンディスプレイ白山工場は2020年下期に稼働へ

 シャープ 代表取締役社長兼COOの野村勝明氏は、「2020年度第2四半期の業績は、ほぼ想定通りに進捗。売上高および各利益は、2020年度第1四半期から伸長した。2019年度第4四半期を底に回復基調にある。スマートライフは、白物家電などが好調に推移し、前年同期から大幅な増益となった。また、8Kエコシステムでは、想定以上に、新型コロナウイルスの影響があったものの、複合機(MFP)やテレビ、ディスプレイなどの事業の収益は第1四半期から回復している」と総括した。

 第2四半期における新型コロナウイルスの影響は、売上高で約260億円、営業利益で約100億円のマイナス影響がそれぞれあったという。

セグメント別売上高
セグメント別売上高
セグメント別営業利益
セグメント別営業利益

 第2四半期(2020年7~9月)のセグメント別業績では、スマートライフの売上高が前年同期比3.4%減の2259億円、営業利益は30.3%増の161億円。「デバイスは、上期トータルで前年同期並の売上げを確保したが、顧客の需要時期の違いにより、第2四半期は減収となった。白物家電では、プラズマクラスターが引き続き好調に推移するとともに、冷蔵庫や洗濯機が、第1四半期から大幅に伸長し、前年同期を上回った」としたほか、「各事業の原価力が着実に向上し、白物家電の高付加価値化も進んだ」とした。

 シャープ 執行役員管理統轄本部管理本部長の榊原聡氏は、「国内は、テレビ、白物家電ともに上昇している。売上高は約1割伸びており、利益はかなりの伸びがある」と述べた。

 8Kエコシステムの売上高は前年同期比10.5%増の3446億円、営業利益は54.1%減の50億円。「2019年度第4四半期を底に、各事業で回復が進んでおり、第2四半期は黒字し、上期トータルでも黒字化している」と述べた。

 「テレビはインチサイズアップなどの付加価値化が進展。売上げ増、原価力向上も貢献した。有機ELテレビは2桁シェアを持っているが、さらに伸ばしていかなくてはならない。8Kテレビは、東京オリンピックが延期になった影響が出ているが、日本では今後しっかりやっていきたい。また、2022年の中国での冬季オリンピックにおける8Kテレビの需要も中期的には期待している」と語った。

 また、「PCやタブレット向け、スマホ向けのパネルが伸長した」としたが、「車載向けディスプレイやMFPは、第1四半期に比べると増収だったものの、前年同期比では減収となっている。在宅勤務が増加したことで、オフィスでのMFPのプリントボリュームが減少したことが影響。とくに、欧州、米州での影響が大きい。だが、第1四半期から収益は大幅に回復。上期トータルでも黒字となっている。日本ではコンビニエンスストアでのMFPの利用があり、持ち直している。ディスプレイは、車載向けがまだ回復していない。新型コロナウイルスの影響が想定を上回っており、その対応のためにディスプレイの在庫を抑制している。ここでは、車載向け以外の伸びている領域をさらに伸ばしたい」とした。

 なお同社では、10月1日付で、ディスプレイ事業を分社化し、シャープディスプレイテクノロジーを設立。「取得したジャパンディスプレイ白山工場については、2020年度下期には稼働させたい」とした。

  ICTは、売上高が前年同期比1.1%減の821億円、営業利益が13.4%減の32億円。「PC事業および通信事業ともに、引き続き、安定的に収益を計上している」としたものの、「PCは一部の部材が隘路になり、減収となった」と説明。その一方で、通信事業は「新製品の発売時期の違いもあり、前年同期を上回り、上期トータルでも増収となった。5Gのミドルレンジの製品を出しており、今後はこの製品の貢献が期待できる」と述べた。

シャープ製マスクの累計生産が1億枚を突破

 一方、2020年度通期の業績見通しは8月公表値を据え置き、売上高は前年比3.5%増の2兆3500億円、営業利益は55.4%増の820億円、経常利益は26.0%増の700億円、当期純利益は138.6%増の500億円とした。「下期には、各セグメントとも回復が進むと見込んでいる」と述べた。

 また、「第1四半期から第2四半期にかけて、各国で段階的に経済活動が再開されるなか、シャープの業績は着実に回復し、5月の決算発表で話した通り、上期実績は、2019年度下期を上回った。今後、経済活動を全面的に停止させるような規制が実施されることがなければ、引き続き、業績は回復し、2020年度下期には、2019年度上期を上回り、通期の業績予想を達成することができると考えている。だが、足もとでは、新型コロナウイルスの感染が再拡大しており、その動向や各国政府の対応を注視している。適切な対策をタイムリーに講じ、販売状況やサプライチェーンへの影響を最小化することに努め、従業員の安全と業績の両立、財務体質の改善、株主価値の向上を図るとともに、事業活動を通じた社会貢献に取り組む」と述べた。

 なお、11月6日付で、シャープ製マスクの累計生産が1億枚を突破したことも発表した。野村社長兼COOは、「マスクの生産は、医療従事者や、国民のためにお役に立ちたいという社会貢献から開始したものである」と説明。「ヘルスケア、医療、介護事業は、シャープが力を入れて伸ばしていきたい領域である。グローバルに広げていき、社会貢献をしたい。9月7日には、今年でちょうど20年の歴史を持つプラズマクラスターイオンが、新型コロナウイルスの減少に効果があることも発表した。8Kディスプレイも医療分野に活用している。11月9日には、マウスシールドも新たに発表する予定である」と述べた。

 今回の

 決算会見では、野村社長兼COO以下、出席者全員が発表前のマウスシールドを着用していた。

出荷トラック横での集合写真
出荷トラック横での集合写真
決算会見では、野村社長兼COO以下、出席者全員が発表前のマウスシールドを着用していた
決算会見では、野村社長兼COO以下、出席者全員が発表前のマウスシールドを着用していた

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