総務省は11月6日、マイナンバーカードのスマートフォン搭載などについて検討するため、「マイナンバーカードの機能のスマートフォン搭載等に関する検討会」を開催すると告知した。第1回会合は11月10日を予定している。
検討会の目的として、新型コロナウイルスへの対応などで国のデジタル化にさまざまな課題が明らかになったことを踏まえ、デジタル社会に不可欠なマイナンバーカードの利便性向上を狙うものとしている。検討事項は、マイナンバーカードの機能(公的個人認証サービス)をスマートフォンに搭載する方策、公的個人認証サービスと紐づけられた民間事業者が発行する電子証明書の利活用などを挙げている。
公的個人認証サービスは、オンライン申請などの行政手続きでウェブサイトからログインする際の本人確認手段。マイナンバーカードのICチップには、e-Taxなどオンラインで電子文書を作成・送信する際に利用する「署名用電子証明書」と、マイナポータルなどのウェブサイトや、コンビニなどのキオスク端末にログインする際に利用する「利用者証明用電子証明書」の2種類が記録されており、これらのスマートフォンへの搭載を検討する。
同日の閣議後記者会見で武田総務大臣は、「本検討会での議論を踏まえ、総務省として、令和4年度中にスマートフォンへの搭載が実現できるように取り組んでまいりたい」と述べている。
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