光学機器大手の独ZEISSは10月29日(現地時間)、フルサイズイメージセンサーを搭載したコンパクトデジタルカメラ「ZX1」を米国とドイツで発売したと発表した。価格は6000ドル/6000ユーロ。日本語サイトも公開されているが、価格などの詳細についてはまだ掲載されていない。
イメージセンサーは、有効画素数3740万画素(総画素数3950万画素)のフルサイズCMOSセンサーで、ISO感度は80〜5万1200までのレンジに対応する。レンズは、Zeiss Distagon 35mm F2、シャッターは機械式レンズシャッターを採用しており、最大1/2000秒とミラーレスカメラなどで採用されているフォーカルプレンシャッターと比べて最高速は劣るものの、レンズシャッターならではのフラッシュ同調最大1/1000秒を実現。シグマのSA-TTLフラッシュをサポートする。
また、ZX1最大の特徴として、アドビのLightroom CCを内蔵。カメラ内で撮影からレタッチ、Wi-Fiを通してSNSへの投稿まで本体のみで完結する。そのため、デジタルカメラとしては大型となる4.3インチのタッチ対応液晶モニター(1280×720ピクセル:約276万ドット)を搭載。0.74倍のOLED式EVF(1920×1080ピクセル:約622万ドット)も内蔵する。なお、同梱されるLightroomは1年間のサブスクリプションプランで、1TBのクラウドストレージが付属する。
そのほか、4K/30fps(H.265)、1080p/60fps(H.264)での動画撮影に対応。512GBのSSDを内蔵し、USB TypeCポートで外部ストレージと接続できるほか、SMBプロトコルを使ってWi-Fi経由でNASにアクセスすることもできる。USB TypeCポートは、USB 3.1 Gen1をサポートし、充電ポート(USB-PD対応)やHDMI出力端子も兼ねている。
サイズは142×93×94mm、重さは837g。交換可能なバッテリーパックは3190mAhとカメラ用としては大容量のものを採用している。
ZX1は、ドイツのカメラショー「Photokina 2018」で発表。発売時期については2019年初頭とアナウンスされていたものの、その後アップデートされないままとなっていた。今回、2年越しでの発売となり、首を長くして待っていたツァイスファンも多いだろう。
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