Microsoftとビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同創設者であるBill Gates氏にとって、「著者」は新しい称号ではない。同氏の初めての著書「The Road Ahead」(邦訳「ビル・ゲイツ未来を語る」)は1995年に出版された。また1999年には「Business @ the Speed of Thought」(同「思考スピードの経営 デジタル経営教本」)が出版されている。
同氏はその後、現代の極めて重要な問題の1つである「気候変動」に取り組んできた。「How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need」は、2021年2月16日にKnopfから出版される予定だ。この新著についてGates氏は米国時間10月19日、個人、行政、企業それぞれが実行できる具体的な手段を提案すると述べた。
Gates氏はTwitterにこう記した。「最近は気候変動対策への熱意が高まっているのを目にしたり、世界中で解決のために意欲的な目標が掲げられているのを知ったりして、大いに励まされる。今必要なのは、そうした目標を達成するための現実的なプランだ」
I’ve been working for some time on a book about what we need to do over the next decade to avoid a climate disaster. I’m excited that it will be published on February 16. https://t.co/M9QYX93fd5
— Bill Gates (@BillGates) October 19, 2020
出版社のサイトによると、Gates氏は気候変動の原因と影響の調査に10年を費やしたという。同氏は2020年8月、新型コロナウイルス感染症が「恐ろしい」とはいえ、2100年には気候変動により新型コロナウイルスの「5倍の犠牲者」が出る可能性があると指摘し、気候変動の危機がさらに悪化すると警告した。
Gates氏はこの新しい本に大きな期待を寄せている。同氏は自身のブログ「GatesNotes」にこう記した。「私は明瞭で説得力のあるやり方で科学を説明することを望む。すでにあるソリューションの規模を拡大して、温室効果ガスの排出量を削減できるツールを開発するために、これから先10年以上にわたってすべきことの計画も提案する」
この書籍は全288ページで、価格は27.95ドル(約2950円)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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