サムスン、超高速の「6G」に向け報告書を公開

Ry Crist (CNET News) 翻訳校正: 湯本牧子 長谷睦 (ガリレオ)2020年07月16日 12時22分

 サムスンは7月14日、今後10年のモバイル接続に関するビジョンについて説明する報告書を公開した。この報告書が主に扱うトピックは5Gではない。サムスンが焦点を絞るのは6G、つまりいずれ5Gに続くことになる標準規格だ。

スマートフォン
提供:Sarah Tew/CNET

 サムスンは、6Gの導入によって実際に可能になることや、最終的に全世界のモバイルユーザーにとって6Gを現実のものにするために必要な要素について、初期段階での見通しを示したとしている。さらに、いずれ6G普及の大きな原動力になると考える具体的なサービスとして、高忠実度のモバイルホログラフィックディスプレイや、仮想現実(VR)、拡張現実(AR)、複合現実(MR)を総称するXRなどを挙げている。

 「6G時代には、新たな先進的サービスが現れるだろう。これには、膨大な量のリアルタイムデータ処理や、超高速のデータ転送速度、超低遅延性が必要になる」と、報告書は記している。

 サムスンによると、これらのニーズを満たすため、6G時代にはいくつかの重要なベンチマークを達成する必要があるという。まず、6Gは5Gよりはるかに高いデータ転送速度を実現する必要があり、同社は最大転送速度1000Gbpsを目指すとした。これは5Gの規格上の速度の約50倍の速さだ。さらに、遅延時間(レイテンシー)を大幅に減らす必要もあるとしており、性能目標としては、基地局から端末までの遅延(air latency)を100マイクロ秒未満、エンドツーエンド(E2E)の遅延を1ミリ秒未満、超低ジッターをマイクロ秒単位に抑えるなどとしている。

 こうした必要事項が実現するために必要な時間を考えると、6Gの登場まで少なくともあと8年はかかるという。

提供:Samsung
提供:Samsung

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]