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Linuxでも「ブラックリスト」「スレーブ」などの用語を変更へ

Catalin Cimpanu (ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2020年07月13日 10時29分
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 Linus Torvalds氏は米国時間7月10日、Linuxのカーネルコードやドキュメントでの新しい、よりインクルーシブ(包括的)な用語の使用を承認した。

Linux

 Linux開発者らは今後、master/slave(マスター/スレーブ)やblacklist/whitelist(ブラックリスト/ホワイトリスト)の代わりに新たな用語を使用するよう求められる。

 マスター/スレーブの代替としては以下が提案されている。

  • primary/secondary(プライマリー/セカンダリー)
  • main/replicaまたはsubordinate(メイン/レプリカまたは従属物)
  • initiator/target(イニシエーター/ターゲット)
  • requester/responder(リクエスター/レスポンダー)
  • controller/device(コントローラー/デバイス)
  • host/workerまたはproxy(ホスト/ワーカーまたはプロキシー)
  • leader/follower(リーダー/フォロワー)
  • director/performer(ディレクター/パフォーマー)

 ブラックリスト/ホワイトリストの代替としては以下が提案されている。

  • denylist/allowlist(拒否リスト/許可リスト)
  • blocklist/passlist(ブロックリスト/パスリスト)

 Linuxチームは特定の用語を推奨しておらず、開発者らに適切なものを選択するよう求めている。

 これらの新たな用語は、Linuxカーネルの新規ソースコードと、その関連ドキュメントに用いられることになる。

 配慮に欠けると考えられる旧来の用語は、過去のコードやドキュメントを保守する場合や、「これら用語の使用が必須となる、既存(2020年時点)のハードウェアのコードやプロトコル仕様をアップデートする場合」にのみ、その使用が許される。

 マスター/スレーブやブラックリスト/ホワイトリストといった用語を段階的に除去していくという動きは、LinuxカーネルのメンテナーであるDan Williams氏による4日の提案を受けたものだ。Torvalds氏は、「Linux 5.8」リポジトリーに対するプルリクエストとして送信されたこの提案を承認した。

 Linux開発チームは今回、多くのテクノロジー企業やオープンソースプロジェクトに続き、コード内での人種差別的な用語の使用をやめ、より中立的でインクルーシブな用語で置き換えることにした。

 これまでにTwitterGitHubMicrosoftLinkedInAnsibleSplunkAndroidGoMySQLPHPUnitOpenZFSRustJP Morganなどが、用語の変更を検討する動きをみせている。

 ソースコードやツール、技術文書から配慮欠ける言葉をなくそうとする動きは、ミネアポリスでGeorge Floydさんが亡くなった事件をきっかけに全米で「ブラックライブズマター」(BLM)運動が巻き起こったことから始まった。

 こうした取り組みの主な目標は、テクノロジー製品やIT環境を有色人種がより抵抗なく使えるようにするというものだ。

 技術コミュニティーには、この動きが「システミックレイシズム」から有色人種の人々を助けるというよりも、浅はかな「美徳シグナリング」のようだとして批判しているメンバーもいる。それでも、 学術出版の世界では、人種に対するステレオタイプを助長するような差別的用語の使用が続いていることについて以前から議論されていた。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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