キヤノンの米国法人は4月21日、開発中のフルサイズミラーレス「EOS R5」のスペックを追加で発表した。正確な発売時期や価格は不明。
これまで公開されていたスペックは、新開発フルサイズCMOSセンサー、電子シャッター使用時で秒間20コマ、メカシャッターで秒間約12コマの連写性能、EOS Rシリーズで初のボディ内手ブレ補正機構の搭載、レンズ内手ブレ補正との協調動作、デュアルスロット対応、クラウドプラトフォーム「image.canon」への自動転送機能など。
R5は動画性能を強化しており、すでに29.97fpsの8K内部記録、全モードでのデュアルピクセルCMOS AF(DPCMOS AF)対応を公表していた。今回、ノンクロップかつDPCMOS AFを有効にしたままでの8K 29.97fpsのRAW内部記録、最大199.9fpsの4K撮影、4:2:2 10bit(H.265)でのCanon Log記録、HDR-PQ記録への対応などが追加で発表された。なお、8K撮影に対応するミラーレスカメラはR5以外まだ存在せず、RAWでの収録も可能となると、他社を圧倒する動画性能を有することになる。
さらに、デュアルカードスロットとしか公表されてなかったメモリカードは、CFexpressとUHS-II SDカードに対応することが判明したほか、ボディ内手ブレ補正機構は5軸仕様であり、RFレンズ・EFレンズともにレンズ内の手ブレ補正ユニットと協調動作する。そのほか、EOS-1D X Mark IIIのライブビューAFトラッキングシステムと同じという被写体検出は、顔、頭、瞳トラッキングに対応し、静止画と動画で利用できるという。キヤノンとしては初めて犬、猫、鳥の全身、顔、瞳の検出にも対応する。
画素数はまだ非公表だが、8K解像度に対応していることから、少なくとも4000〜5000万画素以上の高画素機になると思われる。正式発表に期待したい。
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