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イタンジ、大打撃の不動産業界を救うオンラインサービスを提供 - (page 2)

加納恵 (編集部)2020年04月15日 10時00分

不動産仲介における対面での接触をいかに減らせるかが鍵

 社内のリモートワーク環境を整えながら、イタンジでは不動産仲介会社のリモート接客についても積極的に推進する。青木氏は「お客様と対面で接客する仲介会社は多いが、ぶっかくんや電子契約くんなどのサービスやスマートキーを使った内見などを行うことで、リモートワークを推奨できる環境にある。不動産仲介における対面での接触をいかに減らせるかが鍵」(青木氏)とする。

 仲介には「追客」「接客」「内見」「申し込み・契約」と4つのステップがある。店舗での接客、店舗から現地へお客様と担当者が一緒に移動する内見、店舗での申込み、契約と3つのステップで対面が発生し、すべての業務で出社の必要がある。特に店舗での接客は密閉、密集、密接と「3密」の条件を満たしてしまい、お客様が敬遠するケースも考えられる。

現状の賃貸募集業務
現状の賃貸募集業務
仲介業務の4ステップ
仲介業務の4ステップ
仲介業務の4ステップのうち3回が対面、すべての業務で出社の必要がある
仲介業務の4ステップのうち3回が対面、すべての業務で出社の必要がある

 「では、接客をやめていきなり内見に行けばいいのか、というとそんなことはない。『何を言ってるんだ』と言われるしまう。イタンジではスマートフォンを使った物件提案ができる『ノマドクラウド』を提供しており、自動で物件の提案が可能。希望条件に合わせて、自動的に賃貸物件を抽出しメールで配信。お客様とLINEでやりとりするなど、接客の部分をオンライン化できる」(青木氏)ことが強みだ。

 オンラインから得たお客様からの反響は、「追客専門チーム」が一手に引き受けて対応。その後各担当者に内見を手配する。「追客はお客様とやりとりをしながらリモートワークで対応することが可能。追客チーム同士はリアルタイムの情報を同じ画面を見ながら共有しているので、それぞれのステータスがわかる。これにより、対応の抜け漏れが発生せず、会社に出社しなくても仕事ができる。すでにウェブ上で情報共有しながら追客対応をしたほうが来店率が高いという結果も出ており、平常時でも活用すべき」(青木氏)と効果は実証ずみだ。

追客専門チームを組成すればリモートワークが可能になる
追客専門チームを組成すればリモートワークが可能になる

 ほぼ対面で実施されている内見についても対処方法を提案する。イタンジでは24時間自動で内見予約に対応する「内見予約くん」を提供しているが、3月に入っての内見の数は急降下しているとのこと。そこで打ち出すのが「内見代行」だ。これは不動産会社のスタッフだけで現地へ行き、テレビ電話を使って部屋を案内するというもの。

 このほかにも、スマートキーを使いお客様だけで内見をしてもらう「セルフ内見」や現地で鍵だけ開けて、担当者は外で待ち、お客様だけで内見してもらう「現地待ち合わせ」、「VR内見」などの方法もあるとし「工夫することで、内見はできる」(青木氏)とした。

対策2、ウェブを使って内見代行
対策2、ウェブを使って内見代行
そのほかの内見方法
そのほかの内見方法

 申込み・契約についてもウェブから入居申し込みができる「申込受付くん」で対応する。「1月で2万件、2〜3月でも3万件弱の申し込みがあり、急激にウェブ化が進んでいる。ウェブから申し込みができ、スマートフォンからの入力に対応。約15分程度で入力は完了する。すでに75%のお客様がウェブでの入居申し込みを希望するという調査結果も出ており、これも現在の状況に関係なく、導入が進んでいるツールの1つ」(青木氏)とした。

 電話、FAX、対面での業務が多くを占めていた不動産仲介業務だが、AI、スマホ、内見代行、スマートフォン申し込みと各種ツールを採用することで、オンライン化ができ、リモートワークを実現する仕組みが整っている。青木氏は「サービスを使うことで、非対面でも効率よくリモートワークができる」とまとめた。

電子申込数の推移
電子申込数の推移
まとめ
まとめ

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