新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、IDCは2020年のIT支出の予測を下方修正した。第1四半期の指標データを踏まえ、企業が経済の新たな現実に適応する中で、特にハードウェアへの支出が大幅に減少し、ソフトウェアやサービスへの支出も影響を受けると予測している。
2020年のIT支出は、世界全体で5.1%増という当初の予測と比べて、1.3%の増加にとどまる見込みだという。
新型コロナウイルスによってサプライチェーンや貿易、事業計画が混乱し始める前、IDCは、PCとスマートフォンの売上高増加と、IT関連のソフトウェアおよびサービスの堅調な需要を予測していた。だが、経済と市場の先行き不透明感に対応して、多くの企業では必要不可欠ではない支出が次第に減っていく見込みだ。
IDCで顧客インサイトおよび分析担当グループのバイスプレジデントを務めるStephen Minton氏は、次のように述べた。「状況はきわめて流動的だ」「事態の展開が速すぎるため、仮定や予測を絶えず見直す必要がある。今回の悲観的なシナリオは、経済成長の鈍化によって、あらゆる技術に対する企業と消費者の支出が数四半期にわたって低迷するIT市場を想定している。状況は悪化する可能性があるが、そうならないことを願う」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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