KDDIは10月10日、サムスンの折りたたみスマートフォン「Galaxy Fold」を取り扱うと発表した。発売は10月25日を予定しており、同社広報部によると、価格は24万円台(税込)になるという。また、完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds」も付属する。
Galaxy Foldは、折り曲げられる「Infinity Flex Display」技術を採用した「Dynamic AMOLED」パネル搭載のスマートフォン。本体を広げると7.3インチの大画面(1536x2152ピクセル)が出現。タブレットのように利用でき、最大3つのアプリを同時に使用可能だ。また、4.6インチの有機ELディスプレイ「Super AMOLED」も内蔵されており、折りたたんだ際には、一般的なスマートフォンとしても利用することもできる。
メインカメラは、1600万画素の超広角カメラ(F1.9)に、1200万画素の広角カメラ(F1.5〜2.4で絞り変更可能)、1200万画素の望遠カメラ(F2.4)というトリプルカメラ構成を採用。また、折りたたみディスプレイの上部に設けられたインカメラは、1000万画素(F2.2)と800万画素(F1.9)のデュアル構成になっている。さらに、1000万画素のカバーカメラも内蔵されている。
スペックは、SoCにSnapdragon 855、RAM 12GB、ROM 512GB、4380mAhのバッテリーを搭載。生体認証はボディ側面の指紋センサーと顔認証が利用できる。OSは、Android 9だ。なお、防塵防滴やFelicaには対応しない(NFCは内蔵)。サイズは、クローズ時で63×161×15.7mm(最厚部17.1mm)、オープン時で118×161×6.9mm(最厚部7.6mm)になるという。重さは約276gだ。
もともとは、2019年2月に開催されたサムスン主催のイベント「Galaxy UNPCKED 2019」にて発表されたモデルで、同年4月での発売が予定されていたが、レビュー機などでディスプレイが破損するトラブルが相次ぎ、幾度の発売延期を経て、ようやく9月にお目見えする形となった。
トラブルの主因であるディスプレイの強度は、改良により開閉20万回の耐久性を実現したほか、破損を防ぐ保護フィルムをディスプレイの隅々まで広げることで、ユーザーの方で剥がしてしまうリスクを抑えている。また、ヒンジに保護キャップと保護ガスケットを追加。ヒンジ部分からの異物混入を防ぐという。
さらに、ディスプレイ背面の曲がる箇所では、メタルレイヤー間に格子構造の金属を追加。クッションレイヤーも金属レイヤーに変更している。これにより、折りたたむ部分への異物混入を防ぐという。なお、米CNETの開閉テストでは、12万回で異常が見られた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス