任天堂のゲーム機「Nintendo Switch」(ニンテンドースイッチ)は、本体をドックにセットして据え置きゲーム機とするほか、本体だけを持ち歩いて携帯ゲーム機としても使える点が特徴だ。さらに、本体の両脇に装着可能なコントローラー「Joy-Con」も、Nintendo Switchの多様性を高めている。2017年の発売から2年以上が経過し、Nintendo Switch Proなどと呼ばれる次世代モデルのうわさも気になる。
これに対し、任天堂は新たなタイプのコントローラー実現に必要な技術を考案。この技術を米国特許商標庁(USPTO)へ出願したところ、米国時間8月29日に「GAME CONTROLLER」(公開特許番号「US 2019/0262702 A1」)として公開された。出願日は2019年2月26日。
この特許は、ゲーム機の操作用コントローラーに関する技術を説明したもの。本体の側面に取り付けられるコントローラーは、ゲーム機本体から外せるようになっている。本体側面でスライドして脱着できるコントローラーの仕組みや、実施例の図面などから、Nintendo SwitchのJoy-Conと同様のハードウェアが想定されている。
コントローラーには、ボタンやジョイスティックのような操作用デバイスが設けられている点も、Joy-Conと変わりない。ただし、この特許のコントローラーはJoy-Conと違い、途中で折れ曲がる構造。実施例の図面には、手で持ったコントローラーの上部を親指で押し、くの字型に曲げているようすが描かれている。
請求項(クレーム)の説明は、曲がる部分の構造や電気的な接続方法、本体とコントローラーの取り付け手段といった内容にとどまる。曲げる操作の目的などには言及していない。
なお、特許とは、技術的アイデアの権利保護を目的とした公的文書である。登録されて成立しても、実際の製品やサービスで利用されるとは限らない。さらに、アイデアの存在を公知の事実にする目的で出願され、登録に至らず公開止まりになるものも少なくない。
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