同僚が最近、「Chromebook」よりも「Windows」ノートPCの方が良いと、家電量販店Best Buyの店員に太鼓判を押されたという記事を書いたとき、私は古いジョークを思い出した。「コンピューターショップの店員と中古車ショップの店員の違いはなんだと思う? 中古車ショップの店員は、自分の嘘に気づいているところだよ」
さて、世の中には自分のやるべきことをわきまえたBest Buyの店員がおり、Windowsにこだわる理由のあるWindowsユーザーがいる。例えば、なくてはならないWindowsアプリが1つでもあるなら、他の選択肢を考える必要はまったくない。また、Windowsゲームの熱狂的なプレイヤーであれば、Best Buyは喜んでAlienwareのハイエンドゲーミングPCを勧めるだろう。
だが、Chromebookを使うべき理由もたくさんある。その中のトップ5を紹介しよう。
Windowsは、特に最近は、アップデートのたびに何かしら問題が発生している。最近の例では、Microsoftは多数のユーザーの「Visual Basic」を壊してしまった。Visual Basicは1998年からMicrosoftファミリーの一員だというのに、どうすれば壊せるというのだろう。
Windowsのアップデートはここ数年、悩みの種になっている。今ではWindowsユーザーは、自分のPCをアップデートするのをなるべく先延ばしにするようになった。一方、「Chrome OS」のユーザーは、何の支障もなく6週間おきにアップデートしている。ついでに言うと、アップデートにかかる時間は1〜2分だ。1〜2時間ではない。
Chrome OSはWindowsよりセキュアでもある。Windowsのセキュリティ侵害のニュースは毎月のように報じられる。もちろんChrome OSにもセキュリティホールはあるが、それが大規模に悪用されたことはない。
面倒な作業をしたいなら、Windows環境の新しいPCへの移行作業をやってみるといい。Windows 10デバイスからWindows 10デバイスへの移行ですら、簡単な方法はない。ローカルアカウントではなく、Microsoftアカウントでログインしている場合、PCのストレージに保存してある「Photoshop」のようなサードパーティー製ソフトウェアのファイルを手動で移動させなければならない。
Chrome OSの場合は、新しいChromebookにログインすれば、すぐに仕事に取りかかれる。何の問題もなしだ。
ノートPCをうっかり落として、ディスプレイにひびが入ったとしよう。それがWindows PCなら、直近のバックアップがあることを祈るばかりだ。そうすれば、それほど大きなダメージなしに新品にリストアできるだろう。そうだといいのだが。
私がChromebookを壊したときは、新品を買って、ログインして、3分以内に作業に戻れた。Chromebookを使うということは、設定もアプリもデータも2度と失わないということだ。
Chromebookにまつわる最大の迷信の1つは、インターネット接続なしにはChromebookはただの高い箱と化す、というものだ。これは大間違い。
Chromebookはオフラインでも、「Gmail」のメッセージの読み書き、カレンダーの利用、動画視聴、音楽再生、写真の編集、「Googleドキュメント」での作業が可能だ。Chromebookは単なるChromeブラウザ端末にすぎないという向きは、無知で、実際にChromebookを使ったことがないのだろう。
Googleは、WindowsとデュアルブートのChromebookの取り組み「Project Campfire」は断念したものの、最近のChromebookでは「Android」アプリとLinuxのプログラムを利用できる。さらに、「CrossOver Chrome OS」のお陰で、いくつかのWindowsアプリをChrome OSで使える。
Chromebookは近頃では最も多目的に使えるノートPCだ。
では、Chromebookは万人向けだろうか? そんなことはない。Windowsか「macOS」を搭載したマシンは今でも一部の人々にとっては最適だ。
だが、ほとんどの人にとってはChromebookは理想的だ。
あなたがもし、基本的なネットと仕事をすべて行うためのノートPCが欲しいなら、Chromebookを買うといいだろう。安全なノートPCを必要としている友人や親戚がいるなら、Chromebookをプレゼントするといい。Android、Linux、ウェブと、少々のWindowsを操作できる柔軟なシステムが必要なら、Chromebookがお勧めだ。後悔はしないだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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