渋谷パルコの工事現場に描かれていた漫画「AKIRA」の巨大なイラストが、惜しまれつつも7月中に撤去されるが、今度は渋谷ヒカリエで7月20〜24日まで開催されるスポーツの祭典「Nスポ!」において、AKIRAの舞台である“ネオ東京”が8Kの440インチ大画面で蘇る。
Nスポ!は、東京2020大会に向けて、NHKが毎年開催しているスポーツ総合イベント。大会の開催1年前となる2019年は「スポーツで広がる新しい未来 〜2020 そしてその先へ〜」をテーマに、NHKの番組やコンテンツとともに、東京2020大会の魅力を5日間にわたり体験できる場となる。
イベントでは、世界24カ国の応援スタイルを覚えて動画を撮影できる「世界を応援しよう!」ブースや、IoTデバイスを使ってパラリンピック競技のボッチャを多角的に楽しめる展示、武田真治さんが出演する人気番組「みんなで筋肉体操」をARで楽しみながら写真も撮れるフォトスポットなど、数多くのコンテンツを用意している。
その中の1つが、AKIRAの世界観を実写とCG映像で再現した「体感!『東京リボーン』〜“ネオ東京”が出現!〜」。AKIRAの作者である大友克洋氏が監修し、2018年12月から放送を開始した、大改造が進む東京の姿を追うNHKスペシャル「東京リボーン」の世界を、幅9.7m、高さ5.4mもの大きさとなる440インチLEDを使って体験できるものだ。
「AKIRA」の舞台であるネオ東京を、実写とCGで再現した「東京リボーン」。この映像を440インチの8K超大画面で楽しめるイベントが、今日から渋谷ヒカリエで開催される「Nスポ!」内で実施されます。3分間の大迫力の映像の後には、巨大なフォトスポットも登場。AKIRAファンは必見です。 pic.twitter.com/58cw6ZbzEc
— 藤井 涼 / CNET Japan編集長 (@ryo_fujii1986) 2019年7月19日
8K巨大画面で見る、"ネオ東京"をバイクが走り抜ける映像は圧巻だ。ぜひ自身の目で確かめてほしい。また、3分間の映像終了後は、このLEDが巨大なフォトスポットへと変わるため、来場者は"ネオ東京"を背景に記念撮影を楽しむことができる。
イベントを担当するNHKの神原一光氏は、「8K巨大画面の魅力は、映像を見るだけではなく、映像を体験できることにある。ぜひ見て、感じて、写真に収めてという、これまでのテレビ番組の枠を越える楽しみ方を感じてもらえたら」とNスポ!への思いを語る。
また「東京リボーン」の制作担当のひとりである同局の森内大輔氏は、「東京リボーンは、東京の再開発をテーマにした番組。AKIRAは2019年のネオ東京が舞台で、翌年の2020年に東京オリンピックが開催される設定。まさに今の東京とリンクしていた」ことから、作者の大友さんに依頼したと説明。約30年前に公開されたアニメ映画を見ていた世代や、その子供にも体験してもらうことで、「次の都市開発などに興味を持つきっかけになれば」と語った。
今回使用されたLEDは、複数のディスプレイをつなぎ合わせることで、440インチの8K超大画面を実現しているという。また、音響については22.2チャンネルサラウンドシステムを採用し、その場にいるかのような立体的な音響を実現した。
なお、東京リボーンは全6回の放送予定で、これまでに放送されたのは第2回まで。次回は2019年末に放送予定だという。
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