──個人経営飲食店向けの導入サービスLINEポケオ for bizがスタートします。
藤原氏:その前にLINEポケオに参加してほしい店舗を募集する施策についてお話させてください。営業の新しいスタイルとしてCtoBのチャレンジをしていこうと思っています。
LINEポケオにおいて、各企業の出店はユーザーメリットになりますし、そこにフォーカスしないと僕ら自体も使ってもらえない。また店舗も出店しづらいということで、いろいろ考えましたがLINEらしくいこうと。LINEは8000万人のアクティブユーザーがいるのですが、そのアクティブユーザーに動いてもらえないかなということです。
テイクアウトをしてほしい店ってどこなんだろうと考えてみると、いつも食べている飲食店がテイクアウトをしてくれたらうれしいと思うんです。そこでユーザーが営業してくれたらと。僕らは、営業にお金を払うのも、ユーザーにお金を払うのも差はないわけです。
知っているお店にサービスを紹介して、URLを知り合いの店長や飲食店の方に送ってもらい、お店が申し込んでいただくと5000円相当のポイントをバックするというものです。1人20店舗まで紹介できるので、かなりお小遣い稼ぎができる人もいるかもしれません。導入までの期間は審査を含めて1カ月ぐらい、長くて2カ月ぐらいをめどに考えています。
ユーザーからすれば自分が食べたい店が参入してくれるのはありがたいことで、企業からすればテイクアウトを頼みたいお客様が営業してきてくれるので、いままで出店を迷っていた企業にとってもリスクが少なくなる。掲載の検討期間が短くなるのではないかと想定しています。
店舗を拡大する上で、ビジネススケールとしては、企業を3つに分類しています。まず大手企業だとオペレーションを変えるのが難しいので、既存のPOSやキッチンプリンターと効率よく連携をしていこうと思っており、中堅企業はタブレットPOSなどを入れていたりするので、その辺とも連携しようと思っています。
今回のLINEポケオ for bizはSMB向けで、タブレットの中にアプリを入れてタブレットごと提供するものです。特徴としては店頭でも気づきやすいように音でも通知します。オペレーションを考えて、オーダー順ではなく提供する順番に並べ変わって「もうつくりはじめたほうがいいですよ」といった通知も出てきます。
トップ画面からあまり遷移せずに使える操作性。急に客が増えて対応ができない場合なども簡単に一時停止でき、サービスも非表示になる機能も他社との差別化になってくると思います。
──個店でも導入しやすい費用なのでしょうか。
柿沼氏:タブレットなどの貸与があるので固定の利用料と、プラットフォームを経由して成立した場合には、15%の手数料をいただきます。これは決済手数料も含みます。業界としてそういうお金の取り方は一般的ではあるので、ご理解はいただけるかなと思っています。
藤原氏:料金体系も個店や既存のデリバリーサービスをしているところなど、いろいろ話を聞かせていただき、いろいろ検討した結果の料金体系です。
実は、テイクアウトをやっているということをLINEポケオで表示するだけでも価値があると思っています。“見えないものを見える化する”ということです。たとえば街を歩いていろいろ見てみると、テイクアウトをやっている店なのに、なにも書いていなかったり分かりにくかったりするところも多いんです。LINEポケオは、店にとってはどちらかというと既存の売上げの機会ではなくて、新規の人がどんどん訪れることになり、LINEの8000万人のアクティブユーザーにリーチできる。そういうところが強みになっていくと思います。
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