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Androidアドウェア「SimBad」、アプリ200件以上に影響--ダウンロード数は1.5億回近くとの報告

Catalin Cimpanu (Special to ZDNet.com) 翻訳校正: 編集部2019年03月14日 11時44分
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 「SimBad」という新種のアドウェアを含む「Android」アプリが1億5000万回近くユーザーによってダウンロードされ、スマートフォンにインストールされた可能性がある。

 このアドウェアは「RXDrioder」という広告関連のソフトウェア開発キット(SDK)に仕込まれており、影響を受けたすべてのアプリはRXDrioderを使って、広告をユーザーに表示する方法を制御していた。

 しかし、イスラエルのサイバーセキュリティ企業Check Pointが現地時間3月13日に米ZDNetと共有したレポートによると、RXDrioderの開発者らはこっそり自らのキットのコードを使って、ほかのアプリの内部にマルウェアを隠し、デバイスを乗っ取って、自らの利益のために広告を表示していたという。

 「開発者はだまされて、この悪意あるSDKを内容に気づかずに使っていたと思われる。このキャンペーンは特定の国家をターゲットしたものでも、同一の開発者によるアプリだけに影響するものでもない、とわれわれは考えている」(Check Point)

 Check Pointは、公式の「Google Play」ストアにアップロードされた200以上のAndroidアプリの中に、この悪意ある広告キットが存在することを確認した。これらのアプリは、1億5000万回近くダウンロードされた。

 影響を受けるアプリの大半はレースゲームやシューティングゲームだった。

 Check Pointによると、RXDrioderキットには、広告関連のSDKに必要のない機能が多数含まれていたという。

 例えば、RXDrioderはアプリのアイコンを隠す機能を備えていた。これは、Androidマルウェアによく見られる手法だ。この機能の唯一の目的は、悪意あるアプリを見えなくすることで、ユーザーにアンインストールされにくくすることだ。

 SimBadの運用者はこれを主に私的利益のために悪用していた、とCheck Pointは述べている。

 SimBadの運用者は、RXDrioder SDKを統合したすべてのアプリに命令を送信し、実際の開発者から隠れてそれらのアプリを制御することができた。

SimBad
提供:Check Point

 Check Pointによると、SimBadの運用者は主にSDKの広告オーバーレイ機能を悪用して、自らの広告を表示させていたという。ほかにも追加の広告を表示するためにブラウザで特定のURLを強制的に開いたり、Google Playストアや9Appsなどで特定のアプリにユーザーを誘導したりすることも可能だった。

 アドウェアのコードからCheck Pointが明らかにした機能はほかにもある。SimBadはカスタマイズされた通知を表示したり、ユーザーの気づかないうちに指定したサーバから新しいアプリをインストールすることもできるようになっていた。

 本稿執筆時点までに、RXDrioder SDKを使用し、SimBadによる制御に対して脆弱なすべてのアプリはGoogle Playストアから削除された。

 Check PointのR&DグループマネージャーであるJonathan Shimonovich氏は、「Googleの対応は迅速だった」と米ZDNetに電子メールで語った。「Googleは数週間でアプリを確認して、独自の調査を実施し、アプリを削除した」(Shimonovich氏)

 SimBadの影響を受けたアプリの名前とパッケージ名のリストはCheck Pointのレポートで確認できる。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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