ブラウザ向けのスクリプトのアドレスをオンラインで共有したとして、中学1年生の13歳の女子生徒が警察に補導された。
このプログラムは、クリックすると「閉じても無駄」などと書かれたポップアップが繰り返し表示されるものだとNHKは3月4日に報じており、実害のほとんどないイタズラのようなものだったと見受けられる。
このポップアップは、デスクトップ版の「Edge」や「Firefox」などの一部のブラウザでは閉じることができたものの、デスクトップ版「Chrome」やモバイルブラウザの大半で閉じることができなかったという。
ポップアップは複数のサイトでホストされているものだが、警察は女子生徒がリンクを広めるのをほう助したとしている。
このコードは何年か前からオンラインフォーラムで共有されてきたもので、この女子生徒が作成したものではない。
NHKによると、警察は同じアドレスを別の掲示板に書き込んだ疑いで、山口県の39歳の無職の男と鹿児島県の47歳の建設作業員の男のそれぞれの自宅も捜索したという。
日本は、最も軽微なものに分類されるものであっても、従来からサイバー犯罪を厳しく取り締まってきた国である。
たとえば、仮想通貨マイニングツール「Coinhive」をオンラインゲームを有利に進めるためのツールに仕込んだとされる24歳の人物に刑事罰を科した。この人物は仮想通貨上の約5000円の報酬しか得ていないにもかかわらず、2018年7月に懲役1年、執行猶予3年を言い渡されている。
2017年9月には、スマートフォンの画面を見えづらくするようなモバイル向けウイルスの入手方法を宣伝、販売したとして、関西の13歳の少年を児童相談所に通告した。
また、2018年には仮想通貨ウォレットのパスワードを盗むマルウェアを作成した疑いで17歳の少年が、2017年6月にはランサムウェアを作成してオンラインでコードを共有した疑いで14歳の少年がそれぞれ逮捕されている。14歳の少年は、ランサムウェアをいかなる攻撃にも決して使用しておらず、のちに好奇心で作成したことを認めている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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