贈収賄や汚職に関与する危険性のある人、名の知れた犯罪者やテロリストなどが大勢記載されたDow Jonesのリストが、安全ではないオンラインデータベースで公開されていた可能性があるという。ウクライナの研究者が発見したとしている。
「Watchlist」は、ビジネスを行う相手としてリスクの大きい顧客を識別できるよう、金融機関などが利用するデータベースだ。研究者のBob Diachenko氏は、Watchlistのデータセットのコピーを見つけたと述べている。ブログ記事の中で、同氏が発見したデータベースには240万件以上の記録があり、公的要人とその親族、関係する企業のほか、連邦政府機関や法執行機関からの情報に基づくプロファイルメモなどが含まれているという。
Diachenko氏はブログ記事の中で、「われわれはビッグデータの時代に生きており、いつの日か何らかのリストに載る可能性もある。そのリストがオンラインに流出したり公開されたりしていないことを願おう」と述べている。
Dow Jonesはこのデータベースについて、今は安全だと声明で述べた。
「このデータセットは、リスクとコンプライアンスに関するデータフィード製品の一部であり、すべて公表されている情報源から得たものだ。現時点の調査で、今回のことは認定されたサードパーティーによるAWSサーバの設定ミスに起因したことが示されている。データはもう入手できないようになっている」(Dow Jones)
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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