猫専用の首輪型ウェアラブルデバイス「Catlog(キャトログ)」を手がけるRABOは2月28日、「日本の動物福祉を世界トップレベルに」をミッションに掲げる公益社団法人アニマル・ドネーションと提携し、寄付メディア「きふる」を通じた寄付活動を開始すると発表した。きふるのキャンペーンページおよび提携団体ページからCatlogを予約購入すると、1セットあたり400円がRABOより寄付される。
Catlogは、猫と飼い主の母子手帳のようなもの。首輪に内蔵されたデバイスが猫を見守り、日々の行動を記録していく。「世の中の猫たちに、できるだけ長く幸福な一生を送ってほしい」、そんな願いを込めた“絆の首輪”となり、ゆくゆくはCatlogを着けている=「あなたを一生大切にするよ」という誓いのしるしとしたいとしている。2月22日までMakuakeで先行予約販売を受け付けていたが、同日よりオフィシャルショップで一般予約販売も始めている。
2019年1月にRABOが実施した「猫様との生活」調査によると、猫との出会いの約7割は「拾ってきた」か「譲渡」なのだという。猫はペットショップやブリーダーからの購入割合が低いことが特徴で、地域猫など特定の飼い主がおらず地域住民の認知と合意の上で共同管理されている猫も多くいることがわかっている。
RABO代表の伊豫氏本人も、中学生の頃に譲渡会で「くにさん」と出会い、そこから猫との人生がはじまった。その後も知人・友人が保護して連れてきたことをきっかけに、「もんちゃん」と「テル」も迎え入れ、家族に大切にされながら、3匹とも天寿を全うするまで飼い続けた経験を持つ。
一方で、2017年度には3万4854匹(環境省統計資料)の猫が殺処分されるなど、年々数は減ってきてはいるものの、虐待・殺処分などの悲しい現実も存在する。動物愛護の各団体では、不幸な動物を助け、増やさないために、飼い主探しの手伝いや、不妊・去勢手術の推進、虐待防止などの活動をおこなっている。
RABOではCatlogを通して、幸せで大切にされる猫や動物たちを増やすため、また、譲渡や拾われることで飼い主と出会う猫が多いことを踏まえ、動物福祉活動をおこなうアニマル・ドネーションと提携し、デバイスの販売と連動した寄付を開始する。今後は、この取り組みに賛同・共感する動物福祉・愛護団体を募集し、提携先をさらに増やしたいとしている。愛猫家の読者の皆さんも、ぜひ購入を検討してみてはいかがだろうか。
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