任天堂とCygamesが共同開発・運営を行う、スマートフォン向けゲームアプリ「ドラガリアロスト」。本作のリリースに先駆けてメディア向けに先行体験会が開催された。
本作は人とドラゴンをテーマにした、最大4人までのマルチプレイができるアクションRPG。Cygamesが企画、両社が開発・運営を担当する。9月27日からのサービス開始を予定しており、ダウンロード無料で一部有料のコンテンツがある。日本だけではなく、台湾、香港、マカオ、米国でも配信予定としている。
物語はドラゴンがすむアルベリア王国が舞台。その王族たちはドラゴンと契約し「竜化」と呼ばれる特別な力を持っているなか、王国に異変が起き、ドラゴンと未契約だった主人公である第七位王子は、民衆を救うためにドラゴンと契約すべく「選竜の試練」に挑むべく、冒険の旅に出るという内容となっている。
基本的にクエストクリア型でゲームは進行。バトルではあらかじめ最大4人までのキャラクターを編成して出撃。キャラクター操作は、スライドで移動し、タップ(タッチ)で攻撃する。また、連続でタップすることでコンボを発動する。ほかにも攻撃を繰り出すことによってスキルゲージがたまり、スキルを発動することができる。敵の攻撃は赤いマーカで表示され、素早いスワイプで回避する。操作している以外のキャラクターアイコンをタップすると、操作キャラクターを切り替えることができる。
マップを進んでいくと、矢印とともに「BOSS」の表示がルートで示され、その先に進むとそのクエストのボスとのバトルとなる。攻撃を加えるとボス側の体力ゲージが減少する一方、モードゲージが上昇、モードゲージがいっぱいになると「OVERDRIVE」状態となり、ボスの攻撃力が増加する。そしてOVERDRIVE状態の敵にさらに攻撃を加えるとゲージは減少。ゲージがゼロになると「BREAK」の状態となり、動きが止まるうえ防御力も激減する。
そしてバトルにおける特徴となるのが「竜化」。敵を倒したり、マップ上にある「ドラゴンピラー」を破壊すると竜化ゲージが上昇し、一定値までたまると発動可能。大きな力を発揮することができる。なおドラゴンはキャラクターごとに固定ではなく、パーティ編成時に入手している竜のなかから任意で選ぶことができる。主人公だけでなく、編成したキャラクターそれぞれが装備しているドラゴンで竜化することが可能となっている。
主人公の仲間となるキャラクターは初期段階で60人以上。「攻撃」「防御」「補助」「回復」といったタイプと、相性がある属性を持つ。また装備している武器種も異なっているため、誰を編成するかという戦略的要素も備えられている。特定の属性を持った敵が多く出現するステージもあるため、相性を考えないと、たとえ育った強キャラを編成してもうまく進まないといったところもあるだろう。
キャラクターの強化にはレベルアップだけではなく、新しい武器を入手したり、武器そのものの強化する方法がオーソドックスなものとしてある。このほかにも「マナサークル」を開放し強化することや、「聖城」という、一定のスペースに施設を建築して強化したり、竜の庭にいるドラゴンに贈り物をして信頼度を上げるといった方法もある。
「召喚」はいわゆる“ガチャ”となり、ここで仲間(キャラクター)やドラゴン、そして竜輝の護符を入手することができる。仲間とドラゴンにはレアリティがあり☆3~5まで用意され、星の数が多いほど強力。ガチャで登場したキャラクターが既に持っているキャラクターと重複した場合には「覚醒の雫」を入手し、覚醒の雫を集めると任意の仲間やドラゴンのレアリティを上げることができる。竜輝の護符は、いわゆる“お守り”に該当するもので、戦力を強化するものとなっている。
マルチプレイは最大4人まで参加可能。すべてのクエストに対応し、スタンプでのコミュニケーションをとりながらプレイを楽しめる。また、期間限定のイベントでは、最大4人で挑むボスバトル、最大4人のプレーヤーと16人のキャラクターで強力な敵を戦うレイドバトルも用意されている。
今回体験したのは序盤のクエストやマルチプレイ。すでにスマートフォンにおけるアクションRPGも少なからずリリースされている一方で、筆者がそこまで深く経験したことがないため比較はできないが、バトルの操作やアクションについては直感的で反応も良く、“手触り感の良さ”を感じたところ。バトルでは序盤ということもありそこまで厳しさを感じなかったものの、敵の攻撃を回避でかわしたときもそうだが、やはりドラゴンとなって派手な攻撃で倒していくのは快感だ。スマホアクションRPGに慣れていれば違和感なく経験を発揮でき、そうでなくても、バトルにはすぐになじめるように思う。
こうした遊びやすさのある入り口を持ちつつ、キャラクターが持つ属性と武器、そしてドラゴンとの組み合わせによる戦略も多岐にわたり、さらに育成や強化の要素も豊富にあるため、やりこみの度合いもかなり深くなっていると思われる。ストーリーやキャラクターは王道のファンタジーを予感させるものであり、これらを含めて幅広い層に訴求できるタイトルとなっている。
(C) Nintendo / Cygames
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