Amazonの米国向けウェブサイトで「cereal(シリアル)」や「detergent(洗剤)」を検索すると、結果ページには、数々のスポンサープロダクトが目立つように表示される。そのセクション、そして、Amazonの「365 Everyday Value」ブランドの商品を表示する次のセクションの下までスクロールしないと、それ以外の結果を見ることはできない。
Amazonは広告事業の拡大に取り組んでおり、検索結果ページにますます多くの広告を表示するようになっていると、Recodeが米国時間9月10日に報じた。
そして、ブランド各社はAmazonに自社の商品を表示させたがっている。データマーケティング会社Merkleによると、2018年第2四半期、Amazonの検索結果ページ上のスポンサープロダクトに費やされる金額は前年同期比で165%増加したという。
スポンサード広告では、ブランド各社は関連用語の検索結果に自社製品を表示させようとする。例えば、ユーザーがシリアル食品を検索する場合、Kellogg Companyは広告料金を支払って「Kellogg's Raisin Bran Crunch」を検索結果の上位に表示させることができる。
Recodeはローションから携帯電話の充電器まで、さまざまな商品でこれらのスポンサード広告が表示されることを確認した。スポンサード広告がスクロール前のページのほぼ全体を占める場合もある。
米国ではオンラインショッピングユーザーの半数以上がGoogleなどの検索エンジンではなくAmazonで商品検索を開始するとの調査結果を考えると、この広告モデルはAmazonと同社サイトで商品を販売するブランド各社の双方にますます大きな利益をもたらすかもしれない。Recodeによれば、広告はAmazonで成長が加速しているセグメントでもあるという。
デジタルマーケティング会社SapientRazorfishでコマース担当シニアバイスプレジデントを務めるJason Goldberg氏がRecodeに述べたところによると、競争の激化により、Amazonで自社商品を目立たせるために、より多くの資金を投じて、より多くの広告を購入する競争が完全にエスカレート」しているという。
米CNETはAmazonにコメントを求めたが、すぐに回答を得ることはできなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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