自動運転車の開発には華やかではない部分もあるが、それもやはり取り組む必要がある。まさにそうした部分こそが、Networking for Autonomous Vehicles(NAV)Allianceが取り組む対象だ。
Volkswagenが、Aquantia、Bosch、Continental、NVIDIAの大手サプライヤー4社と組みNAV Allianceを結成した。目的は、自動運転車を大規模に市場投入するために必要となる、複雑なバックエンドの業務を明確にすることだ。同団体は、さらに多くの自動車メーカーとサプライヤーが参加することを望んでいる。
NAV Allianceは、主な目標として標準化の推進を挙げており、可能な限りチームワークを広げる必要がある。複数の企業が似たシステムを別々に開発すると、多くの時間と資金を浪費し、市場への導入が難しさを増す。
NAV Allianceが標準化を試みる最重要項目は、自動運転車がさまざまなセンサのデータを処理するために必要とする高帯域幅データ転送だ。知られているように、Aquantiaはそうした接続技術を専門とする。推計によると、自動運転車が1日走行するには数十テラバイトのデータ処理が必要であり、相対的にデータ集約的な分野と言える。
NAV Allianceは、ネットワーキングを含む各種の標準化を推進することに加えて、セキュリティと信頼性全般に関する自動運転車システム向けの共通の手順や要件を策定することや、自動運転車を実現するために何が必要かについて大衆を啓発することを目指している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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