複数のメッシュネットワークをシームレスに利用できる「Wi-Fi EasyMesh」規格が登場

Lori Grunin  (CNET News) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)2018年05月15日 10時13分

 メッシュネットワークは、複数のルータや衛星を利用することで、大きな住宅のような広いエリアでWi-Fiのパフォーマンスを高められる。だが、今のところ、1つの場所では1種類のメッシュシステムしか利用できない。たとえば、Linksysの「Velop」メッシュシステムとNetgearの「Orbi」メッシュシステムを、同じネットワーク上でシームレスに利用することはできないのだ。

 そこで、Wi-Fiの国際標準規格である「IEEE 802.11」を管理するWi-Fi Allianceは米国時間5月14日、「Wi-Fi EasyMesh」と呼ばれる認証規格を発表した。複数のネットワークが互いにやり取りして自動で連携し、デバイスの接続を最適化するための規格だ。つまり、ユーザーが部屋を移動するのに合わせて、異なるメーカーのアクセスポイントが互いにやり取りをし、そのユーザーが持っている「iPad」の接続先を、最もパフォーマンスの高いアクセスポイントに自動的に切り替えられるわけだ。


提供:Wi-Fi Alliance

 Wi-Fi Allianceによれば、EasyMeshは以下のような機能が実現できるという。

  • 複数のアクセスポイントの配置を最適化し、ネットワークの通信可能範囲を広げる
  • 新しいデバイスの追加と設定を自動的に行う
  • ネットワークの状態に合わせて自動的に調整し、パフォーマンスを最大化する
  • ユーザーの移動に合わせて、デバイスの接続先を自動的に最適なアクセスポイントに切り替え、干渉を抑える
  • EasyMesh対応のアクセスポイントなら、どのメーカーのものでも簡単に追加できるようにする

 ただし、現時点でEasyMesh対応のデバイスは発売されていない。

 詳細は、Wi-Fi Allianceのウェブサイトに記載されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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