穴吹ハウジングサービスとNECソリューションイノベータは3月7日、マンション住民の地域とのつながりや利便性をサポートするプラットフォーム「ハピット(HAPPY・IT)」の提供を開始すると発表した。周辺地域の情報をニーズに合わせた形で紹介することで、マンション住民と地域社会を結びつける。
NECグループが持つ、顔認証技術を活用し、マンションを入退館する住民をエントランスに設置された防犯カメラで判別し、オートロックを自動で解錠するほか、利用者の属性に合わせ、マンションを含む地域情報をデジタルサイネージで紹介するという。
ハピットは、あなぶきハウジングサービスとNECソリューションイノベータがお互いのリソースを掛け合わせることで、新たな価値を生み出すオープンイノベーションとして、2016年11月に始動。あなぶきグループが所有する賃貸物件にて2017年6~7月にかけて、ハピットのプロトタイプを設置し、実証実験を実施している。
実証実験では、95%の人が顔認証を使ってオートロック解錠を利用したいとしているほか、顔認証技術を使ったサービスの際、不審者の監視・通報機能に対するニーズが高いこと、不審者情報・天気・災害情報などもサイネージ上で掲示してほしいなどの意見が寄せられたとのこと。
今後は、2018年4月以降、香川県におけるあなぶきハウジングサービス管理の分譲マンション管理組合に提案し、承認後、順次提供していく予定。2019年以降は香川県以外の地域や賃貸マンションにも提案を進めていく方針だ。
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