スポーツ中の迫力映像や、日常的な活動のライフログ映像を撮影するアクションカメラの代名詞だった「GoPro」であるが、その優位性は後発メーカーの多彩なカメラが市場に登場してきたことから薄れ、人員削減とドローン事業からの撤退に追い込まれた。魅力的なメーカーなので、ここで持ち直してこれからもアクションカメラ業界を盛り上げてほしい。
アクションカメラに対する需要そのものは減少していないらしく、クラウドファンディングサービス「Kickstarter」には次々と新しいタイプのデバイスが登場する。今回は、そのなかでも独特な形状の、首かけ式360度アクションカメラ「FITT360」を紹介しよう。
FITT360は、首に引っかけて使うネックバンド式イヤホンのような形をしたカメラ。3つのフルHDカメラを搭載しており、ユーザーの周囲360度をハンズフリーでビデオ撮影できる。このようなデザインを採用した理由について、開発チームは、ウェアラブルデバイスを装着するのに体のなかで首がもっとも安定していること、ネックバンドにカメラを取り付けるとユーザーの視点に近いこと、ウェアラブルデバイスとしてネックバンド型はユーザーに受け入れられていること、という3点を挙げた。
各カメラで撮った3つの映像は、連携するスマートフォンのアプリで明るさが揃うよう露出が調整され、360度パノラマビデオとして再生できるようつなぎ合わされる。つなぎ合わさず、それぞれ別の2Kビデオまたは写真として出力することも可能。
GPSにも対応しており、ハイキングやサイクリングなどで移動しながら撮影した映像を地図と連動させて楽しめる。IPX6相当の防水性を備え、衝撃にも強いそうなので、ランニングなどの記録にも適している。動作に伴う発熱は外側に放散されるため、装着していても不快にならないという。
なお、ネックバンド式イヤホン風の見た目にたがわず、ビデオ撮影していないあいだはBluetoothイヤホンとして使える。さらに、ハンズフリー通話もできる。
Kickstarterでの支援受付期間は日本時間2月23日まで。目標金額の5万ドル(約563万円)に対し、記事執筆時点(日本時間1月9日14時)で約2万9000ドル(約326 万5400円)の資金を集めている。キャンペーン期間はあと44日ある。
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