Googleは米国時間12月6日、「Google Chrome 63」の安定版をリリースした。多数の脆弱性が修正されたほか、企業ユーザーを想定した新たなセキュリティ機能「Site Isolation」(サイト隔離)が導入された。これにより、企業の管理者は各サイトのコンテンツをそれぞれの専用プロセスでレンダリングできるようChromeを設定できる。
Googleによると、Chrome内で各サイトが他のサイトから隔離された状態を維持することで、極めて強力なセキュリティを企業に提供するという。この手法の狙いは、レンダラプロセスの脆弱性を悪用する攻撃者が、Chromeのレンダラサンドボックス内で悪意あるコードを実行し、情報を盗むのを阻止することだ。
しかし、この機能には大きな犠牲も伴う。PC上のChromeのメモリ使用量が10%~20%増加するからだ。
Microsoftは、Edgeを隔離されたハードウェア環境で実行できるようにする「Windows Defender Application Guard」(WDAG)などのツールを通してハードウェアベースの仮想化を利用することで、Edgeのセキュリティを強化し続けている。
管理者はChromeのサイト隔離をすべてのサイトで有効にすることもできるし、隔離するウェブサイトリストを選択して、独自のレンダリングプロセス内で実行することもできる。Googleは、ユーザーがログインするサイトや、生産性サイトやイントラネットなどの重要なサイトを追加することを推奨している。
Chrome 63は、拡張機能へのアクセスを制限するポリシーを管理者が設定できる機能も提供する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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