「T-VENTURE PROGRAM」最終審査会を開催--CCC賞該当なしの理由とは

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)は12月5日、ベンチャー企業向け協業プログラム「T-VENTURE PROGRAM」(TVP)の最終審査会を開催。優秀賞などを選出した。


最終審査員(後列)と最終審査まで残った7社の代表(前列)

 TVPは「店舗」「ネットサービス」「データベース・マーケティング」などあらゆる分野でライフスタイルに関するサービスを展開するベンチャー企業を支援するプログラム。2014年にスタートし、4回目を迎えた。8月1日からエントリーを受付、1次(書類)審査、2次(面談)審査、ブラッシュアッププログラムを経て、最終審査会へと進む流れ。2017年は、多数の応募の中から7社が登壇した。

 毎年、CCC賞と優秀賞を選出するが、今回はCCC賞は該当なし。優秀賞はSPACER、Blaboの2社が受賞。さらに急遽「蔦屋家電賞」が設けられ、SUPERFLEX,INC.が受賞した。

【優秀賞】

スマホで鍵を開け閉めでき、荷物を簡単に受け取れるロッカー(提供:SPACER
共創マーケティングプラットフォーム「Blabo!」(提供:Blabo

【蔦屋家電賞】

高齢者の起立や歩行を支援する「Powered Clothing」(提供:SUPERFLEX,INC.

カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 兼 CEOの増田宗昭氏
カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 兼 CEOの増田宗昭氏

 カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長兼CEOの増田宗昭氏は「どれも甲乙つけがたくまとまらなかった。CCC賞として世の中に発表させていただく以上は、私たちが保証もしないといけない。そういう社会的立場もあるので、今回は見送らせていただいた」と、CCC賞が該当なしになった理由を話した。

 増田氏は「新しいビジネスを始める時はいろいろなことを言われる。TSUTAYAでビデオレンタルを始めた時も、大きな未来をみていたが、小さな現実と大きな批判を受けた。これはベンチャー企業にはよくあること。人間は、目で物を見たり耳で聞いたりしているように思うが、実際は脳の中の経験と考えに照らし合わせていて、そこでヒットするものはいいものという見方をどうしてもする。新しい変化やアイデアにはなかなか理解が追いつかない。しかし、T-VENTURE PROGRAMから生まれる新しいプラットフォームやデータベース、そして素晴らしいコンテンツで世の中をもっと面白くしたい。そして、常にそういう『新しい企画』を作り続ける集団でありたい」とTVPの意義について話した。

 CCC賞に授与される予定だったTポイント100万ポイント分は優秀賞の2社に50万ポイントずつ与えられるという。

 受賞企業以外で最終審査まで残った4社は以下の通り。

子どもたちのやりたい!をカタチにするプログラム「YouTuber Academy」(提供:FULMA

手書きPOPによるコミュニケーションプラットフォーム「POPSTAR」(提供:雷公鞭

大学知的資産の活用事業「アカデミックパス」(提供:アカデミックパス

街の芸能事務所「BlueBook」(提供:Weekend

最終審査員

  • 増田宗昭氏(審査員長、カルチュア・コンビニエンス・クラブ 代表取締役社長 兼 CEO)
  • 石田宏樹氏(カルチュア・コンビニエンス・クラブ 取締役 )
  • 白砂晃氏(CCCフォトライフラボ 代表取締役社長)
  • 田代誠氏(CCCマーケティング 取締役副社長)
  • 谷川じゅんじ氏(JTQ 代表 スペースコンポーザー)
  • 中西一雄氏(TSUTAYA 代表取締役社長 兼 COO)
  • 吉村毅氏(デジタルハリウッド 代表取締役社長兼CEO)

ゲスト審査員

  • 伊藤直樹氏(PARTY クリエイティブディレクター)
  • 今尾朝子氏(光文社 VERY編集長)

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