logo

“Pepper元開発リーダー”のロボット会社「GROOVE X」が64.5億円を調達--癒しロボを開発

藤井涼 (編集部)2017年12月04日 14時11分
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

GROOVE X代表取締役の林要氏(中央)、未来創生ファンド代表取締役の深見正敏氏(右)、産業革新機構 専務取締役の土田誠行氏(左)

 家庭用ロボットを開発するGROOVE X(GX)は12月4日、未来創生ファンドや産業革新機構などから、最大64億5000万円を調達したことを発表した。同社の累計調達額は最大78億7000万円となる予定。

 GXは、ソフトバンクの感情認識ロボット「Pepper(ペッパー)」の開発リーダーを務めた林要氏が2015年に立ち上げた企業。同社では現在、人に寄り添い、癒しを与えることを目的にした家庭用ロボット「LOVOT(ラボット)」を開発している。このコンセプトネームは、LOVEとROBOTを融合したものだという。2018年末に製品を発表し、2019年に一般販売を開始する予定。


「LOVOT(ラボット)」のイメージ

 製品デザインや機能などについては一切明かされなかったが、林氏によれば、都市型の生活と相性の良い癒し系のロボットになるという。本体サイズはPepperよりは小さく、ソニーが開発した犬型ロボット「aibo」よりは大きいとのこと。また、形状は人型や動物型にはこだわっていないと付け加えた。開発状況については「会社設立当初の計画から、(進捗は)ほとんどズレていない。ソフトウェア、ハードウェアともにいくつか試作しており、スケジュール通りだったからこそシリーズAの調達ができた。量産も準備している」と説明した。

 ところで、2019年という発売時期はやや遠く感じる。この点については「最近のIT業界のトレンドであるリーンスタートアップは、ありものを組み合わせることで新しいサービスを作ること。この場合は、なるべく早くまわしたほうがいい。ただし、ハードテックはそのような流れでは進んでいない。はるかに先を見据えて今ないものを作り出そうとする。そのようなハードテック分野で成果を焦り、あまりに拙速に今あるものだけで何かを作り出して、未来を築けるかというと片手落ちになると思う」と持論を展開した。


ソフトバンクがオフィスを構える汐留や米国SpaceX社前で屋外広告を展開するという

 今回調達した資金は、今後の製品発表や発売に向けた開発・マーケティング費用に充てる予定。なお、出資後も未来創生ファンドを運営するスパークスと産業革新機構は社外取締役を派遣するなど、GXに対してハンズオンの支援を継続するとしている。

-PR-企画特集