メタップスは9月11日、10秒単位でユーザー自身の時間を売買できる取引所「タイムバンク」のiOSアプリを公開した。
タイムバンクは、技術者、経営者、アスリート、歌手といった専門家の空き時間を一般ユーザーが購入、活用、売却、保有できる“時間の取引所”。ユーザーは購入した時間を指定した用途で使用できるほか、購入したものの使わない時間を欲しいユーザーに市場価格で売却することも可能。時間発行者を長期的に応援したい場合は、時間を持ち続けることもできる。
時間の使用例としては、相談・コンサルティングの依頼、講演・取材・登壇への参加、ランチ・ディナーへの招待、イベントやサロンへの招待など、時間発行者自身があらかじめ内容を設定できる。販売した時間の収益を原資に発行者自身の時間価値を高める活動に専念できるほか、購入者(消費者)は、時間発行者の活動を間接的に支援できるとしている。
同社では、SNSなどオンライン上の影響力をスコア化し、数値が57以上のユーザーを対象に時間の発行(販売)を申請できる仕組みを採用する。申請後は、影響力、信頼性、専門性の3点を軸に運営スタッフが審査。同社では、サービスの健全性を重要視するとしており、申請後の最終審査ではスタッフから専門家に直接連絡し、時間の内容からサービスの利用方法、注意事項の確認などを一人ずつ対応するという。
なお、サービス当初では、専門家が一度に売り出せる時間は1000万円未満となるように制限を設ける。影響力の強い専門家が一方的に有利になることが無いように配慮し、専門家とユーザー間の決済については、同社がすべて仲介に入ることで安全性を担保するという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」