2017年、AMDはIntelの「Core」CPUとほぼ同等の性能を低価格で提供する「Ryzen」チップシリーズを発売し、復活を果たしたようだ。
今回、AMDとIntelの両社が獲得に躍起になっている熱狂的なPCファンの間で、RyzenがIntelの巨大なシェアを少しずつ削り取っていることを示唆する新たな情報が公開された。ベンチマークユーティリティの「PerformanceTest」を提供するPassMarkによると、Ryzenチップの発売以来、テストされるCPUにAMDが占める割合が急増しているという。
HotHardwareの要約によると、2016年末の時点で、PassMarkでテストされたCPUにAMDのCPUが占める割合はわずか17.8%で、同年の初頭から3ポイント近く減少したという。しかし、2017年中頃の時点では、その割合が26.2%まで回復している。Intelは今も支配的な市場シェアを握っているとはいえ、AMDの復活に少なくとも警戒感を抱くはずだ。
現在、この90日間におけるPassMarkの人気CPUのトップ15に、Ryzenチップが2つランクインしている。具体的には、メインストリームの「Ryzen 5 1600」が5位、ハイエンドの「Ryzen 7 1700」が14位となっている。これはAMDに自信を与えるニュースだが、最も筋金入りのCPUユーザーに関して言えば、同社はまだまだ大きな差を付けられている。オーバークロックCPUのカテゴリでは、Intelが依然として1位~29位までを独占している。このリストで最初に出てくるAMDのプロセッサは、「Ryzen 7 1800X」だ。
AMDは近い将来、次期「Ryzen ThreadRipper」CPUによって、このカテゴリでも存在感を高めたいと考えている。Ryzen ThreadRipperは16コアのチップで、Intelの新しい「Core X」シリーズのCPU(18コアの「Core i9 Extreme Edition」を含む)と競合する。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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