日常的に使うスマートフォンは使用頻度が高いため、丁寧に使っていても画面が傷付いてしまう。ぶつけたり落としたりして割ることもある。保護シートを貼っていても、シート自体が傷で痛むし、強い衝撃を受けると画面を守りきれない。画面交換が安く簡単にできればよいのだが、最近は修理の困難なモデルが多い。
そこで、スマートフォンの画面に塗って乾かすだけでルビー並みの硬度になり、傷付きにくくする液体「ProtectPax」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Indiegogo」で支援募集中。
ProtectPaxは、二酸化チタンの微粒子(ナノパーティクル)を含む液体で、開発チームは「液体ガラス」と称している。もともとは航空産業や航空宇宙分野向けに開発されたもので、ガラスの表面に塗布すると強固な保護層を形成する。
保護層のモース硬度は9で、傷付かない物質の代表である硬度10のダイヤモンドに近い硬さ。ルビーやサファイアと同じ硬度で、コインや鍵などの金属でこすっても傷を付けられない。画面を擦り傷から守るだけでなく、衝撃に対する保護力も発揮し、落とすなどしても割れにくいという。水や汚れをはじく性質もある。
使い方は簡単。まず塗る前に画面の汚れを落とした上で完全に乾かし、ProtectPaxを薄く画面全体に伸ばすように塗布する。10分放置して柔らかい布で磨けば、作業は終了だ。液晶保護シートと違い、貼る際の位置合わせの手間や、気泡を入れないようにする面倒な作業は不要。また、時間が経過して気泡が入る心配もない。
スマートフォン以外にも、タブレットやノートPC、スマートウォッチ、眼鏡など、さまざまなものの表面の保護に使える。
Indiegogoでの目標金額は2万ドル。記事執筆時点(日本時間2月17日12時)でキャンペーン期間は1カ月残っているが、すでに目標の2倍を超える約4万6500ドルの資金を集めている。
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