NTTドコモは2月8日、スポーツのライブ配信サービス「DAZN(ダ・ゾーン)」を提供するPerform Groupと提携し、国内外の人気スポーツ動画が見放題になるサービス「DAZN for docomo」を2月15日に開始すると発表した。
同日の記者発表会で登壇したNTTドコモ代表取締役社長の吉澤和弘氏は、「2020年のスポーツイベント(東京オリンピック)に向けて、ドコモの技術をあらゆるところで活用してスポーツを盛り上げたい」と語り、DAZN for docomoによって、多くのユーザーにスポーツを身近に感じてほしいとした。時期は明言しなかったが、まずは100万契約を目指すという。
料金はドコモユーザーが月額980円、ドコモ以外のユーザーは月額1750円。「dTV」とセットで利用すると、月額料金の合計額から200円が割引かれ月額1280円で両サービスを利用できる。ドコモの携帯電話料金と合算して支払えるという。
DAZN for docomoでは、サッカー(Jリーグのリーグ戦全試合、ブンデスリーガ全試合、セリエAなど)、野球(広島東洋カープ、横浜DeNAベイスターズ、MLBなど)、バレーボール(Vリーグなど)、モータースポーツ(F1など)といった、DAZNが取り扱う国内外130以上、年間6000試合以上の主要スポーツ動画を視聴できる。
試合の模様をライブ動画で視聴できる「ライブ視聴」や、試合の途中でも最初から視聴できる「見逃し配信」、試合のハイライト動画を短時間で視聴できる「ハイライト視聴」などの視聴方法が用意されており、スマートフォン、タブレット、スマートテレビ、PCなど幅広いデバイスで、時間や場所を気にせずに試合を観戦できる。
DAZNは2016年8月より、日本でサービスを提供している。同社CEOのジェームズ・ラシュトン氏によれば、日本のユーザーの週平均視聴時間は6.7時間で、世界平均の5.2時間よりも長いという。また、71%がテレビなどのリビングルームデバイスで視聴しており、2017年に入ってからも300%の成長を実現しているという。
なお、ソフトバンクは2016年3月より、スポーツのライブ中継が見放題となる「スポナビライブ」を月額500円で提供している。料金はDAZN for docomoのほぼ半額だが、吉澤氏はDAZNでしか扱っていない豊富なコンテンツによって十分対抗できるとした。ただし、ドコモ独自のコンテンツなどは現時点で用意しないという。
【追記:2月8日16時30分】ソフトバンクは2月8日、現在提供しているHD版のスポナビライブ(月額500円)の新規受け付けを、3月15日に終了すると発表。フルHD対応など機能を拡充し、新たに月額980円で提供するという。
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