Return to the Fieldは2月8日、遠隔リハビリテーションアプリ「Regain」をiOS向けに公開した。個人も利用できるが、メインターゲットは法人で、すでに製造業やIT企業などに導入されているという。同日には国内のべンチャーキャピタルから数千万円の資金を調達したことも発表された。
Regainは、理学療法士と身体に不調を持つ利用者をマッチングさせる遠隔リハビリアプリ。当初は約300名の理学療法士が登録しており、ユーザーはチャットやビデオ通話で症状について相談したり、セルフケアの動画を視聴したりできる。料金は1ユーザーあたり月額5000円で、30分のビデオ通話が月に2回利用できる。導入企業の規模によって割引メニューもあるという。2017年秋にはAndroidアプリも公開予定。
使い方としては、アプリを起動して身体の痛いところを選択。痛みの強さや、どんな時に痛むのか、また運動習慣などの質問に答えると、自身の症状に合った複数人の理学療法士とマッチングされる。顔写真や資格取得年、他のユーザーによるレーティングスコアなどを確認して希望の理学療法士を選ぶと、チャットやビデオ通話で適切な指導を受けられるという。
従業員が1万人を超える複数の大手企業にも採用されているが、これらの企業には共通点があるとリゲイン社はみている。それは全国に工場や拠点を持っており、そこに勤務する従業員の腰痛などによる医療負担が大きいことだ。あるメーカーでは、月に数千件の請求書が整骨院から届き、月間数億円を支払っているという。Regainは従業員が自らケアできる環境を作ることで、医療負担を減らしたい企業のニーズに応える方針だという。
同社では、2017年内に20社以上での導入を目指し、1社あたり最低200人以上のユーザーを獲得したいとしている。導入前には、理学療法士を企業に派遣して社内でセミナーを開催するなど、従業員にケアを体験できる機会を事前に提供する予定。
【編集部注】記事タイトルおよび本文における、採用企業と出資先の企業の表現を一部修正しました。
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