ネット運用を極めたIIJだからできる音楽配信サービス「PrimeSeat」--自宅をライブ会場に

 インターネット接続サービスなどを手掛けるインターネットイニシアティブ(IIJ)は1月18日、音楽配信サービス「PrimeSeat」の開始1周年を記念して体験試聴会を実施した。

音楽配信サービス「PrimeSeat」試聴体験会の会場
音楽配信サービス「PrimeSeat」試聴体験会の会場
  • 英Chord製のD/Aコンバータ「DAVE」、パワーアンプ「SPM1200 MkII」

  • Technical Audio Devices Laboratories製のスピーカ「TAD Micro Evolution One」

 PrimeSeatは、2015年12月にスタートした音楽配信サービス。ハイレゾで収録したコンテンツをライブ、オンデマンド、インターネットラジオの3つの形でストリーミング配信している。

 IIJはインターネット接続やネットワーク・システムの構築、運用保守などで広く知られる企業。音楽配信を始めたきっかけは2015年4月に実施したDSD 5.6MHzのハイレゾ音源をライブストリーミング配信する公開実験で、IIJのほか、コルグ、サイデラ・パラディソ、ソニー4社による共同プロジェクトだった。

 この際、IIJはストリーミング用のプラットフォームとネットワークを提供。データ容量の大きいハイレゾ音源を安定的に配信することに成功し、音楽配信サービスの中でもライブストリーミング、ハイレゾによる高音質に特化した形で音楽配信サービスを手がけるようになったという。

 再生するにはPCソフトのダウンロードが必要で、再生フォーマットはDSD 5.6MHz、2.8MHz/1bit、PCM 192kHz~44.1kHz/24bit。音源データは暗号化して送信するセキュアな方式を採用しているほか、ストリーミング方式のため、HDDの残量を気にせず聴けることが特徴だ。

 クラシックコンサートをオンデマンドで配信する「RCO Live PrimeSeat Special」(1620円)ほか、ベルリン・フィルの定期演奏会をハイレゾ収録した「ベルリン・アワー」や東京・南青山のジャズクラブ「BODY&SOUL」の演奏を届ける「BODY&SOUL-A Wonderful Jazzy Night」といった無料のラジオコンテンツもラインアップする。

 試聴体験会では、輸入オーディオの代理店を務めるタイムロード協力の下、試聴機として英Chord製のD/Aコンバータ「DAVE」、パワーアンプ「SPM1200 MkII」、日本のTechnical Audio Devices Laboratories(TAD)製のスピーカ「TAD Micro Evolution One」を用意。ライブ音源のDSD 5.6MHzとMP3 320kbpsの比較試聴などを行った。

 安定した配信環境を整えることで、高音質の音楽配信サービスを提供するPrime Seatが目指すのは「コンサートの臨場感を自宅で体験できること」。現在、PCソフトのダウンロード数は約1万。日本国内に限らず、海外の著名なホールやオーケストラのコンサートを自宅にいながら聴ける環境を整え、新たな音楽体験を提供していくという。

「PrimeSeat」はPCでの利用が可能。ハイレゾで収録したコンテンツをライブ、オンデマンド、インターネットラジオの3つの形でストリーミング配信している
「PrimeSeat」はPCでの利用が可能。ハイレゾで収録したコンテンツをライブ、オンデマンド、インターネットラジオの3つの形でストリーミング配信している

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