ソフトウェアエンジニアのLucas Wojciechowskiさんは米国時間12月22日、Virgin Americaのサンフランシスコ発ボストン行きの便に搭乗していたとき「Samsung Galaxy Note7_1097」という奇妙なWi-Fiホットスポット名を発見した。
同氏は、発火問題を起こした製品名を冠したホットスポットが実際にそこにあったことの証拠としてスクリーンショットをツイートした。航空各社は最終的に、自然発火の危険性をはらむ同端末の持ち込みを禁止したはずだった。
Open my laptop on the plane and notice a Galaxy Note 7 wifi hotspot https://t.co/y1csn9gOsZ pic.twitter.com/9Z5IJULuPs
— Lucas Wojciechowski (@lucaswoj) 2016年12月20日
Wojciechowskiさんはさらに、次に起きたことをツイートした。同氏によると、まず最初に「Galaxy Note7」を所有する乗客は名乗り出るようにという指示があったという。それは離陸してから1時間後のことだった。
続いて次のようなアナウンスがあったと同氏はツイートしている。「15分後、『これは冗談ではありません。照明を点灯して(現在午後11時だ)、発見するまですべての乗客のかばんの中を探します』」
さらに15分が経過したところで、機長直々にお願いのアナウンスがあった。それとも脅しのアナウンスだったのだろうか。「誰も直ちに自己申告しないならば、航空機は緊急着陸して探索を開始しなければならないようだ」とWojciechowskiさんはツイートしている。
機長からの2度目のアナウンスが入った。「『皆様が午前3時に緊急着陸をした経験があるかどうか知りませんが、これだけは言っておきます。ひどいです。空港の店舗はすべて閉まっています。何もありません』」
そして最後にようやく次のアナウンスがあった。「『乗客の皆様、端末が見つかりました。幸運なことに端末の名前が”Galaxy Note 7”に変えられているだけでした。GN7ではありませんでした』」
Virgin Americaにコメントを求めたが直ちに回答は得られなかった。しかし、ジャーナリストのSerenity Caldwellさんは、その時自分はボストンを出発する前で、搭乗するはずだったVirgin Americaの便がキャンセルになったとツイートした。
Caldwellさんは乗務員から「同機の飛行中に客室乗務員がWi-Fiホットスポットに気付きました。Galaxy Note7というWi-Fiホットスポットです」と告げられたとして、「皆おびえた顔をしている」とツイートした。
Wojciechowskiさんが述べているように、問題の人物が既に見つかっていたのであれば、なぜ航空機を遅延させなければならなかったのかは明らかではない。
実際、Virgin Americaの広報担当者は筆者に対し、「同端末が機内にあるという潜在的証拠を発見した場合、客室乗務員はこれを深刻にとらえます。今回の場合、そのような端末はありませんでした。乗客と乗務員の安全が危険にさらされることは決してありませんでした。そして、その結果として航空便にキャンセルや遅延は生じませんでした」と述べた。
また、問題の人物が本当に悪者だったのかどうかは疑問だ。Wojciechowskiさんにツイートを返した一人であるSteve Baxterさんは、「その人物がそれをやったのではない可能性がある。私はNote7をS7に交換したが、私のS7でホットスポット名はやはりNote7という名前になっている」と主張している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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