ヤフー宮坂社長、米Yahoo買収に「悶々としたものがなくなった」

山川晶之 (編集部)2016年07月28日 21時11分
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 ヤフーは7月28日、2016年度第1四半期の決算を発表した。

(左から)ヤフー副社長執行役員CFOの大矢俊樹氏、ヤフー代表取締役社長CEOの宮坂学氏
(左から)ヤフー副社長執行役員CFOの大矢俊樹氏、ヤフー代表取締役社長CEOの宮坂学氏

 売上高は2042億円で前年同四半期比84.7%増。サービス開始以来、第1四半期で初めて2000億円を突破し、20期連続の増収を達成した。営業利益は508億円(同3.5%増)、純利益は355億円(同6.4%増)だった。なお、今回の決算には子会社化したアスクルの売上高、営業利益なども加わっている。

 事業別では、広告関連事業が引き続き好調で、第1四半期での売上高は653億円(同3.3%増)。ディスプレイ広告が331億円(同22.2%増)と伸びたものの、検索連動型広告では、前年同四半期比10.9%減の322億円と落ち込んだ。検索連動広告の不調をディスプレイ広告が補った形だ。また、スマートフォン広告売上高比率は47%を超え、過去最高となった。

 検索連動広告の不調について、ヤフー代表取締役社長の宮坂学氏は、営業の強化、新プロダクトのリリース、社内的リソースの調整を対策として挙げた。特に社内リソースについては、「スマートフォン向けディスプレイ広告としてYDNを立ち上げる際に、幹部を含めた社内の人員のアテンションをYDNに割いていた。手抜きしていたわけではないが、検索連動広告へのアテンションが少し落ちていたと反省している」と述べた。

 また、基幹事業であるオークション関連事業では、取扱高が2144億円(同2.7%増)と堅調だったほか、もう一つの基幹事業である会員サービス事業も、月額有料会員ID数が1710万ユーザーを突破。これは、「プレミアムGYAO!」が伸びを後押ししたとしている。

  • 2016年度第1四半期業績ハイライト

  • 2016年度第1四半期ハイライト

  • 売上高構成

 ヤフーの先行投資事業である、ショッピング事業では、取扱高が999億円と前年同四半期比37.9%増。「ヤフオク!」などを合わせたeコマースの国内流通総額は4300億円(同38.2%増)に達した。また、ショッピング広告の売上高も同期比で2.2倍の伸びを見せたという。なお、ショッピング事業では、「Yahoo!ショッピング」とアスクルの「LOHACO」を合わせた取扱高を示している。

 もう一つの先行投資事業であるクレジットカード事業では、クレジットカード有効会員数が254万人と前年同四半期比で2.5倍に増加。取扱高も1038億円(同4.2倍)に達している。

米Yahoo買収について「はっきり落ち着いた」「お客様とユーザーに集中できる」

 なお、米国の通信会社大手のVerizonが米Yahooを買収した件については、「大事なことは、Yahoo! JAPANの事業がきちんと安定、継続できることだと思っており、その点であれば特に影響はない」としつつ、「はっきり落ち着きましたので、悶々としたものがなくなったと思う。やっと、お客さまとユーザーに集中できる」と述べた。

 また、「観測記事などで、SprintとVerizonが競争関係にあるので、いじわるされるのでは?といった話があるようだが、考えすぎだと思う。そういったものは実際になく、日本のハフィントンポストやTechCrunch(Verizon傘下のAOLの媒体)とも仲良くさせてもらっている。ビジネスなので、米国の敵を日本で打つといったことはないと思う」とした。

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