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子どもが利用しているSNS・アプリを把握しよう

 小中学生の保護者を対象にした英会話のGabaの「小中学生の教育とコミュニケーションに関する保護者調査」(2014年5月)によると、自分の小中学生の子どもが利用しているSNSや通話・メールアプリを聞いたところ、もっとも多かったのはLINEで14.4%。続いてTwitterが3.0%、Google+が1.8%、Facebookが1.4%、Skypeが1.3%などとなっていた。「SNS、通話・メールアプリは利用していない」は69.1%だったが、「何を利用しているのかわからない」も14.0%いた。

 学年別に見ると、小学生低学年(1〜3年)の保護者は8割以上(82.5%)が「SNS、通話・メールアプリは利用していない」と回答した一方で、小学生高学年(4~6年)ではLINEが9.0%と1割に増加。中学生ではLINEが30.5%、Twitterが7.5%となった。

 また、「何を利用しているのかわからない」と回答した保護者は小学生低学年で11.4%、高学年で13.8%、中学生の保護者で16.8%となっており、そもそも利用しているものを把握できていない家庭が少なくないことがわかる。

 子どもが好きなアプリを自由に使っている状態は、少なくとも低年齢のうちは絶対に避けるべきだろう。それより上の学年でも、普段から会話することで情報が得られるはずだ。まず、保護者が子どもが何を利用しているのかを把握することからスタートする必要がある。その上で、保護者はそのSNSやアプリの危険性を知り、ルールを決めて利用させよう。

 当連載では過去にもさまざまな危険について解説しているので、きっと参考になるはずだ。ポイントは、ただの禁止ではなく、やってはいけないと子ども自身が思えることだ。今回の記事を参考に子どもと話し合う機会を持っていただけると幸いだ。

高橋暁子

ITジャーナリスト。書籍、雑誌、Webメディア等の記事の執筆、企業等のコンサルタント、講演、セミナー等を手がける。SNS等のウェブサービスや、情報リテラシー教育について詳しい。
元小学校教員。
『スマホ×ソーシャルで儲かる会社に変わる本』『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』(共に日本実業出版社)他著書多数。
近著は『ソーシャルメディア中毒 つながりに溺れる人たち』(幻冬舎)。

ブログ:http://akiakatsuki.hatenablog.com/

Twitter:@akiakatsuki

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